(スタート地点は有名な大仏前)
現在チームとしては小石さんが1位と2秒差の総合2位、3位〜5位くらいまではボーナスタイムで逆転される可能性もあり、攻めたいが守らないといけないという難しいレース。
チームゴールは第一に小石さんの総合、2番目にマルチェッリでのステージ優勝を目標に掲げた。
自分の役目としても、逃げの選抜や中間スプリント、ゴール前でのアシストなど、重要な役回りで最終日に挑む。
コースとしては中盤に2級山岳があるものの、クライマー向けのコースではなく、終盤もずっと平坦が続くので、例年集団スプリントになることが多い。
いざスタートすると、42km先にあるボーナススプリントを狙ってか、総合僅差の選手もアタックに参加してきて、本日も厳しい展開。
自分も前で動いて行く中で、Kern Pharmaのリーダーも焦って動いている場面が見受けられた。
それを見逃さず、大喜が小石さんを引き連れて抜け出しに成功!
イスラエルの選手や強力なメンバーが前に行っていたが、肝心のリーダーが反応できず、前に控えていたチームメイトも呼び戻してリーダーチームが必死の追走。
しかしアシスト勢がこれまでの捌きで消耗していたためか、アシスト陣が崩壊してリーダー自ら脚を使い先頭を吸収。
しかし前では大喜が捨て身の牽引をしてくれたおかげで、早くもリーダーを丸裸にできた。
その直後に600mくらいの坂が出現し、イスラエルやブルゴスが総攻撃。
この動きでリーダーが遅れ、30人弱のでかい集団逃げグループと、リーダー含む後方集団という構図に。
ここにチームからは小石さん、マルチェッリ、自分の3人が乗れたので、全開で引き離しにかかる。
リーダーのCOBO選手を除くほとんどの総合上位勢と、有力スプリンターも先頭集団にいたため、他チームとの協調も崩れず、ハイペースを刻んだ。
タイム差は30秒から1分までじわじわ開き、Boaroの無線からは「Kernのアシストがまた1人遅れた!後方集団はもう3人しか牽けない!いけるぞ!」と檄が飛ぶ。
そして最初の中間スプリントでは、マルチェッリのサポートで小石さんがトライしたが、惜しくも絡めず。
逆に総合4位にいたイスラエルのBlackmore選手にボーナスを取られてしまった。
2級山岳では後ろからの追走が怖かったが、こちらもハイペースを刻み追いつかれないまま終盤戦。
後方ではリーダーチーム以外にも引くチームが現れたようで、最大2分まで開いたタイム差はまた1分近くまで縮められ、まだ安心できる状況ではない。
前頭集団も30人近くいるので、自分1人が無駄に脚を使う必要はないが、なるべく集団のペースを保てるように積極的に回るようにした(実際回っていたのは前の半分くらい)
そして終盤、ここからも残り2回もスプリントポイントがあり、気が抜けない。
2回目は小石さんも3位通過して1秒獲得したが、今回もイスラエルの選手に先着され、バーチャルで総合1位から2位に戻ってしまった。
最後のスプリントポイントも先着されてしまい、残念ながら打つてなしであった。
そしていよいよスプリントに向けての勝負が始まる。
回る選手がさらに減り5人くらいしか回らなくなったので、ここからは自分もペース維持に全力を尽くす。
しかしラスト2kmで、Polti Komataの選手ら2人がアタックして先行。かなりギャップができてしまった。
皆んなで追いかけようと先頭にでたが、自分の番手もPoltiだったので、腹を括って最後の力を振り絞り1人で追走。
吸収目前で脚が終わって焦ったが、後ろからアタックがかかり自分は仕事終了。
マルチェッリに託して自分は集団最後尾でフィニッシュした。
結果、マルチェッリは僅差の2位でステージ優勝は逃したものの、ポイント賞総合を獲得。
小石さんも最終日まで攻めて戦い続け、総合2位。
そしてもちろんアジアンリーダーも獲得。
毎ステージのチーム上位3人の合計タイム合算で争うチーム総合優勝は、我々JCL TEAM UKYOが獲得した。
・総括・
個人としての結果はついてこなかったが、自分のコンディションが良くないなりに出来る限りのことは出来たと思う。
何より小石さん始め、チームメイトみんなが本当に強くて、なんとかして役に立ちたいという一心でした。
最終日の今日は、足は無かったけれど、今までで1番役に立てたのではと、達成感を感じられた日でした。
UCIプロチームが6チーム参戦する中で、日本のコンチネンタルチームとしてここまで戦えたことは誇らしくもあります。
5日間、たくさんの応援ありがとうございました。
スタッフの皆様も、寝る間も惜しみながら沢山のサポートをしてくださり、本当に感謝です。
また明日にはイタリアに向けて出発しますが、最後の夜を楽しみつつ次に向けて備えたいと思います。
ありがとうございました。
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4日目を迎えた今日は、レース終盤に7kmほどの峠を登るクイーンステージ。
総合争い最大の山場と言って良い。
とはいえ、山頂からフィニッシュまで20kmほどあり、20〜30人程度の集団スプリントになることも多々。
ピュアスプリンターには厳しいが、登れるスプリンターにもチャンスがあるステージ。
今日も前半15km地点にボーナススプリントがあり、そこまでは総合勢のアタックにも特に要注意。
自分の今日の役目は前半の逃げのチェック、メンバーが良ければ(総合2位の小石さんの脅威にならないメンバー)であれば自分も一緒に逃げてチームとして先手を打てるようにという感じ。
現状一番総合順位の悪い自分が先ずは率先してチームのヘルプを行う。
(この日はチームプレゼンテーションの順番が回ってきた)
レースがスタートすると、今日もアタック合戦が長引く予感。
自分も何度か逃げに乗って行くが、リーダーチームのイスラエルが容認せず、リーダー自ら動いてくる局面も見られた。
正直スマートとは言えない走りにみえ、若さゆえか脚がありすぎるのか。。。
しかしスプリントポイント手前で8人ほどの良いメンバーで抜け出しに成功し、さらに大喜がブリッジしてきた。
そうなれば先ずは彼のボーナスタイム獲得のため全力で牽引。
集団を引き離すことはできたが、ブルゴスBHに移籍したバグラス選手をはじめ、ガチスプリンターが数名もがいてきた為、ここでは大喜がトップ3に入ることができなかった。
その後も積極的に牽引してみたが、総合9位の大喜が乗った影響もあり集団に吸収され振り出しに。
前半戦は登り貴重で、何度も動き過ぎて脚にダメージが来た頃、本来逃げ予定ではなかったマルチェッリがフォローに入ってくれたが、それが一発で決まってしまった。
ごめん〜と思いつつ、チームとしては悪くない展開を作れたので、自分は最後の登りに向けてチームのサポートに徹することに。
そしていよいよ最終山岳、上り口の位置取りが重要になるので、無線で指示をもらいながら牽引。
本格的に勾配が上がるタイミングでKern Pharmaがエースを引き連れてアタックしてきたので、そのまま自分もクライマーたちにバトンタッチして自分は集団にステイ。
ここからはコンディションが良ければ展開次第で先頭集団に喰らいつけると思って粘ってみたが、残り2kmくらいでネイサンがペースアップしてあっさり千切れてしまった。
集団はまだ40人くらいおり、自分の弱さに絶望したが、最後まで諦めず追走し続けて2分遅れくらいでフィニッシュ。
一方先頭ではリーダーがドロップして小石さんが最後まで先行する熱い展開。
ステージ優勝は逃したが、総合首位になったと思われたが、リザルトを確認すると痛恨の3秒のタイム差を取られており、逆転で1秒差で総合3位にいたKern PharmaのCOBO選手が首位に。
小石さんが総合2位と、チーム総合1位で明日の最終ステージに臨みます。
明日はみんなで笑顔で終わりたい!
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前半の35km地点と70km地点にボーナスタイムのスプリントポイントがあり、総合上位20人ちょっとが同タイムでひしめき合ってるので、レース展開に影響してきそう。
ミーティングではあれやこれやと話し合ったが、今日も今日とて状況を見て臨機応変に対応するという方向でまとまる。
チームスポンサーであるアネスト岩田様の社員さんたちが応援に駆けつけてくださいました。
そんなレースの方は、総合のタイム差がまだ大きく付いていないことから、アタック合戦も熾烈。
自分も場合によっては逃げに加わったり潰したりしながら展開。
一度大きめの逃げに乗って決まりそうになったが、人数が多過ぎたか追われて吸収。
そうこうしている間に35km地点のスプリントポイントがやってきて、マルチェッリのリードアウトを受けた大喜が2位通過に成功!
スプリンターじゃない大喜がここで2秒獲得できたのは大きい。
その後もアタックが続く中で、小石さん含む9人の逃げが決まった。
逃げの中で1番総合順位が上の小石さんがバーチャルリーダーとなる中、リーダーチームのコントロールする番手でレースを進める。
警戒していた長い登りでは、エーススプリンターを守りたいイスラエルが楽なペースを刻んでくれたので、特に苦しむことなく超えた。
しかしそのペーシングが仇となったか、逃げグループが強力だったのか、タイム差は残り30kmで約3分と際どい状況。
最初は逃げ切り困難と思っていたが、小石さんの逆転も見えてきた。
終盤のアップダウンで集団もペースアップし、ジリジリとタイム差は縮まってきたが、総合狙いの小石さんが強力に牽引したようで、7人が14秒差で逃げ切り。
ステージは逃したが、総合1位のイスラエルの選手から4秒差の総合2位までジャンプアップ。
ボーナスタイム2秒を稼いだ大喜も総合9位に上がった。
📸Tour de Taiwan official
また、集団のトップ8位でフィニッシュしたマルチェッリがポイント賞を奪還。
小石さんのアジアンリーダーと合わせて2賞を獲得というよき日になりました。
個人としては、逃げが決まった後はあまりやる事もなく、チームメイトの近くで走る事くらいしかできなかったが、そこまで消耗する事なく今日を乗り越えられたので明日からもっとチームを助けられるように頑張りたい。
明日は1番の山場!
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前半はほぼ平坦だが、ラスト20kmあたりから登り貴重のアップダウンが続き、展開によってはクライマーが逃げ切り、展開によってはスプリンターが生き残って勝利する微妙なコース。
自分としても本来は得意とするようなコースだと感じていたが、今シーズンのコンディションに関してあまり自信を持てていないのも事実。
昨日ボーナスタイムを稼いだことで、総合でもアドバンテージを得ていたので、今日のチームプランはアシストとエースを明確にせず、臨機応変に皆んなで助け合いながらレースを展開するプラン。
レースは雨が降ったり止んだりの不安定な天気だったが、あまり脅威にならない2人逃げを泳がせてイージーな展開で終盤まで進んだ。
そしていよいよ終盤の登りへ突入。
登り口の位置取りに失敗した私は、ワインディングの下りや登り返しで伸び縮みする集団後方で苦しむも、どうにかポジションを上げて回復。
しかしこの後は思ったように脚が動かず、ラスト3km程で数名と共に遅れ、最後まで復帰を目指したが先頭から32秒遅れでフィニッシュ。
レースは2名が逃げ切り、8秒遅れた20人程のグループでネイサン、小石さん、大喜がフィニッシュした。
個人的な感想としては、自分自身の登坂力が昨シーズンと比べると非常に悪いと言うのが悔しいところだが、最近の練習の段階で分かっていた事なので受け入れるしかない。
明日からはチームのサポートを頑張りたい。
それではまた。
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初日の今日は台北の街中を往復する完全フラットな10.4kmを8周する83kmのショートスプリントステージ。
ピュアスプリンター向けのステージと言って良い今日は、マルチェッリでのステージ優勝を第1目標に、総合を狙う選手もタイムを失わないようすること、チャンスがあれば2周目、4周目、6周目と計3回あるボーナススプリントを取れるようにと言う感じ。
レースがスタートすると、いろんなチームがアタックをかけていくが、道幅も広く真っ直ぐなコースの特性上、決定的な差になる前に捕まる繰り返し。
そんな折に20人以上の大規模クラッシュが発生し、まさきも巻き込まれてしまう。
3人程が先行している展開だったが、ここでアタックするのは空気が読めないだろうと、一旦集団が落ち着いた事で最初のスプリントポイントはギリギリ逃げメンバーが獲得。
続く4周目のポイントも、また別のメンバーが逃げで獲得し、それが捕まったタイミングで飛び出した4名に自分がジョイン。
(📸Tour de Taiwan official)
今回もお馴染みカーター・ベトルス選手や、プロチームのイスラエルら強力なメンバーで、タイム差は一気に40秒開いた。
逃げ切りの可能性はまだ分からないが、まずは6周目にあるボーナススプリントを取るのがミッション。
幸いにもそこまでスプリント力のある選手がいなかったので、無事に1位通過することができて3秒獲得。
ここからはステージ優勝について考えながら走っていたが、総合に絡む可能性のある逃げメンバーだった上、マルチェッリが集団で待機してるので、何が何でも逃げ切ると言うよりも、逃げ切った場合に絶対負けないと言うことを前提に温存走行。
最終局面では全員が全力で回せばギリギリ逃げ切れるタイム差を得ていたけれど、やはり最後の勝負で自分も躊躇してしまい、全開でスプリントに向けてペースが上がる集団にラスト400mで捕まってしまった。
脚を温存した状態で捕まったので、何とも歯痒いフィニッシュだったけど、マルチェッリが3番手で最終コーナーを抜けるのを確認して、彼に託しゴール。
(📸Tour de Taiwan official)
ステージ優勝はイスラエルのチャンピオンで、マルチェッリは惜しくも2位となったが、悪くないスタートが切れたと思いたい。
勇気を出して捕まる前に全力アタックしていたら逃げ切れたかもとか、色々考えたりするが、それで負けたらチームから怒られるだろうし、今日のところは仕方なし。
(📸Tour de Taiwan official)
個人としても獲得したボーナスタイムで総合4位となり、アジアンリーダーとして表彰台に上がることができました。
総合争いが本格的に始まるのは明日からですが、チームとしても色んなオプションがあるので、臨機応変に戦いたい。
それではまた!
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ライグエーリアを終え、当初ツールド台湾のメンバーに入っていなかった私は当分レースがない予定でしたが、チームとしていくつかのスケジュール変更があり(良い方向に)自分がアジアツアー組としてツールド台湾を走ることになりました。
自宅を出て長期遠征に来ている以上、レースがないと寂しいものですから、嬉しい限りです。
イタリアの家を出たのは7日の朝でしたが、7時間の時差があるため台湾に着いたのは8日のお昼頃。
日本からヨーロッパへの時差は簡単に順応できますが、東に戻る移動は早寝早起きになるのでいつも苦労します。
昨夜は4時まで眠れず、3時間睡眠。
今日は2時間のライドで体をほぐしましたが、脚は復調してきていると感じれたので良かったです。
そんな明日から始まるツールド台湾は、2020年にNIPPO DELKO時代に参戦して以来2度目。
とても良いオーガナイズのレースだった反面、個人としては低迷していた時期に落車が続き、あまり良い思い出ではなかったのが本音。
今年は良いレースをして最高の思い出にして帰りたいところ!
(マルチェッリに箸の使い方を聞かれたので指導した結果↑)
今日は昼食がフリーだったので、ホテルの近くで見つけた「すき家」に皆んなで行きました。
日本ではいつでも行けるからと思いつつそんなに通いませんが、ヨーロッパ生活が3ヶ月続くと思っていた矢先に食べる牛丼はささやかな感動を覚えましたw
味もちゃんと日本のすき家でした。
ホテルでもヨーロッパでは味わえない炊飯器で炊かれた美味しいご飯が食べられるので、食べ過ぎて太らないことが当面の課題。
さて、そんなまったり目のレース前ブログになりましたが、明日から5ステージ全力で戦ってきます。
それではまた
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レース後は久々にかなり凹んで、なぜ自分はこんなにも弱いのかと自問自答しておりましたが、ようやく頭も冷えて気持ちも持ち直してきたので、そろそろブログでも書こうと思う。
イタリア遠征初戦となるこのレースは、多くのイタリア人選手にとっても初戦となる伝統あるレース。
今年は9つのワールドツアーチームと、8つのUCIプロチーム、我々含む8つのコンチネンタルチームからなら25チームが参戦。
7人出走なので、単純計算で175人がエントリーしているハイレベルなレース。
レースは3つの長い峠を越えた後、160kmから1周10.5kmの周回を4周する200kmちょい。
特に周回の短い激坂とテクニカルな下りで例年勝負が決まり、独走or小集団での勝負になるレース。
チームの目標はトーマスを筆頭にトップ10入り。
自分の役割としては、9人前後の逃げにはジャンプして、特に前半戦でのチームのサポートを任された。
いざレースがスタートすると、この日は強烈な北風で。先ずは向かい風。
スピードが上がらず逃げも決まらない。
その後海岸線から外れて風も弱まり、10人程のメンバーで抜け出しに成功しかけたが、暫くの追いかけっこの後捕まってしまった。
25チームもいると、逃げたいチームが多くて中々セレクションが難しい。
結局そのカウンターで飛び出した5人が容認されてしまい、今日は集団待機してチームメイトの近くを走る事に。
今日は降らないと思っていた雨も、山に向けて降り出し、下りでは落車や中切れが発生するナーバスな展開。
2個目の登りはペースも速く、かなりキツさを感じた。
そんな折に突然サドルがガコンと下がるアクシデント。
前日自分でイジったのが原因で、締め込みが甘かった。
ダンシングでなんとか乗り切り、ダウンヒルの後でバイク交換して事なきを得た。
しかしこの時点で脚の状態はかなり悪く、寒さも相まって力が出なくなっていた。
このレースは周回コースが始まってからが本番で、ここでキツいようでは完走など不可能。
3回目の登りで呆気なく千切れ、140km程でレースを降りた。
今日はチームメイトの役に立つ仕事もあまりできず、個人としても4年前走った時よりも早々とリタイアしてしまい、何も評価できるところはなかった。
ストラバのデータを見返すと、今年は中盤の登りのタイムが早かったので、過度な卑下は不要かもしれないが、自分のパフォーマンスとしても今日は満足のいくデータではなかった。
今シーズンもっと厳しいレースもあるので、こんな状態は脱して成長していかねば明日はない。
レースの結果の方は、FDJのレニーマルティネス選手が独走勝利し、チームはトーマスの20位が最高位。
少し遅れて増田さん、そして大喜が完走を果たした。
次戦はまた追って発表しますが、先ずは体調を整えて、気持ちはしっかり前に向けて頑張りたい。
それではまた
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イタリアに着いて早1週間が経ち、こちらでの生活にも少し慣れてきました。
チームの家は2階建ての広々とした綺麗な家で、チームメイトとの共同生活にはなりますが、ハウスルールを決めて平和に暮らしております(今の所)
1ユーロ163円という稀に見る円安の影響で、買い物も少し億劫になりますが、毎日自炊してそれなりに節約しながらやっているところ。
練習環境も、家を出れば山ばかりという感じで、少し走れば沢山獲得標高を稼げる道ばかり。
練習の平均速度は落ちますが、上りに強くなりそうです。
問題はこちらに着いてからというもの、ほとんど晴れの日が来ないこと。
こればかりは運もあるし仕方ないのだろうが、雨に濡れながら風邪をひかないように練習する日々です。
宇都宮でも最近また雪が降ったようなので、どっこいどっこいでしょうか。
ともあれ、明後日はヨーロッパ遠征初戦、トロフェオ・ライグエーリア(1.pro)に参戦します!
2020年、NIPPO DELKO時代に走った事のあるレースですが、長い登りをいくつか超えるアプローチから、2kmの激坂含む小周回を回る200kmの厳しいレース。
当時のブログ記事を読み返してみたが、今となっては有名人となったビニアムの鮮烈なメジャーデビューとも言えるレースだったな。
自分は直前に落車でズタボロになって参戦した思い出だが、今年はちゃんと準備して臨めるので、どこまで走れるかチャレンジしたい。
チームとしての役割はアシストになるけれど、自分自身納得のいく走りが出来るように全力を尽くしたい。
それではまた!
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アルウラー・ツアーを終えた私は、ツアー・オブ・オマーンにはメンバー入りしなかった為、チームとは別れを告げて一旦日本に帰国しておりました。
オマーンのレースは昨年走っていたこともあり、Youtube配信で見るチームメイト達の活躍が刺激になりました。
間違いなくコンチネンタルチームとして際立って強いチームだなと感じましたし、チームの連携も日に日にレベルアップしていました。
自分ももっと頑張らないとですね。
そんな私は帰国早々、大雪の影響で成田空港から帰宅に手こずるわ、気温差も相まって練習も苦労しましたが、時差ボケもすぐに直って(自分にしては)充実した日本滞在になりました。
日頃からお世話になっている方からも、沢山のお祝いの言葉を頂き、美味しいご馳走にも預かり感謝。
個人的な日本滞在中にやるべきミッションもクリアできたので、心残りなくチーム拠点のイタリアに旅立てそうです。
増田師匠がオマーン→イタリアに行ってしまったので、トレーニングは赤いチームの方々と何度かご一緒させてもらいました。
今日は青いチーム(アベタカさん)と偶然遭遇して一緒に走ったりと、選手仲間に事欠かない宇都宮が大好きです。
さて、そんな宇都宮生活もあと僅か。
今後のレーススケジュールに関しては追って発表したいと思いますが、またイタリアに着いたら生活の様子などアップできたらなと思います。
それではまた
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今日のステージは最後に2.5km平均11%以上の激坂を超えて平坦6kmを走ってフィニッシュする150kmのクイーンステージ。
当初のチーム目標(ステージ優勝と総合トップ10)は少し厳しい状況だが、引き続き総合エースのトーマスで総合ジャンプアップを目指す一方、自分のモストアクティブライダー賞もチームとしては重要な位置付けになり、皆んなからサポートしてもらえる事になった。
今日のスプリントポイントは57km地点と107km地点。
山頂の141km地点にもボーナススプリントがあるが、これは総合狙いの選手が絶対に取るので関係ないだろう。
とにかく、自分が逃げに乗るか(可能なら2人)、うまく逃げを選別して争わず守るかの2択。
アルウラーのオールドタウンをスタートしたレースは、おそらく今大会一番のハイスピードなアタック合戦。
アクティブリーダー争いの選手だけでなく、総合の厳しくなったプロチームの選手らが激しく動き、とても抜け出せる雰囲気ではない。
暫くするとUno XとTudorの2人が飛び出し、それをルージャイのポイント争い勢と僕らが追いかけ合う展開に。
かなりきつい展開の中から、小石さんとQ36.5の選手が抜け出しに成功し、先頭2人に合流。
集団はここで一気に横に広がり、追撃をブロック。
自分としても、ポイントを持っていない選手の逃げであれば決まってくれた方が楽なので、都合の良い展開だと油断していた。
タイム差も1分以上開き、集団もレストタイムに入っていた中、自分と同ポイントを保有するルージャイのバッサイカン選手、1点差3位のギリシャ人選手が路肩から強引にブロックを掻き分けて飛び出していった。
WTチームからのブーイングも他所に、遅すぎると思われたタイミングでの追走。
ここにマルチェッリがチェックに入ってくれたが、肝心の自分は八方塞がりで前に出られず、致命的なミスをしてしまった。
このまま彼らが先頭の逃げに追いつけず帰ってくることを願ったが、暫くして7人の逃げグループになったとの情報が入る。
先頭では小石さんとマルチェッリが抑えに回ってくれているが、バッサイカン選手に1点でも取られた時点で逆転されるので、自分が乗れなかった時点で絶望的。
正直もうこのジャージは手放す覚悟をしていた。
しかし監督からの無線で、大喜とネイサンに集団牽引するよう指示が出た。
既に2分以上開いているこの状況で、20km先のスプリントまでに捕えるのは現実的じゃない。
逆に107km地点のスプリントを狙うにはチームの消耗が激しくなることは必至で、正直諦めたくもなった。
でもチームはこのジャージのために戦うことを選択。
ワールドチームのコントロールからネイサンと大喜の牽引に変わり、スプリントポイントを終えた小石さんとマルチェッリも逃げから離脱して集団の牽引に加勢してくれた。
その甲斐あって、最後のスプリントポイントを前に逃げを全て吸収。
バッサイカン選手が最初のポイントを1位通過してしまったので、彼に次のポイントを取らせず、尚且つ自分が1位通過するしか逆転の道はない。
ここまでしてもらって取れなかったらと、プレッシャーで鳥肌が立ったが、やるしかない。
しかも昨日の一件から?ヴォルピGMの交渉があってか、謎にクイックステップのVan Lerberghe選手が「俺について来い」と手助けを買って出た(そんなことある?)
チームの強力な牽引と、190cm超えの巨体から放たれた私は、最後のチャンスを掴むことができた。
しかしまだリラックスするのは早い。
というのも、現時点でバッサイカン選手と同点に並んだ状況なので、もし最後の登りで自分が遅れを取れば、総合成績が逆転して彼がジャージを獲得する事になる。
最後まで追い込んでレースを走り切ることが必須だ。
そしていよいよ最終山岳、勾配が上がってからサイモン・イエーツ選手が飛んでいき自分はあっさり千切れたが、自分のペースを守って登る。
正直登りの自分のパフォーマンスは良くなくて悔しさを覚えたが、先頭から3分以内の遅れに留め、ジャージは守り切った。
チームとしてもカルボー二選手が14位、同集団でフィニッシュしたトーマスが総合23位でUCIポイント圏内にジャンプした。
最終的なチーム総合成績も10位と、WTチーム9つとプロチーム5つの中で奮闘したと思いたい。
レースが始まる前は、自分がこのジャージを狙うプランではなかったし、まさか最後まで守れるとは思っても見なかった。
日本のコンチネンタルチームから、このようなスーパースターと並んでポディウムに立たせて貰えた事に感謝。
今日は自分のミスで情けない気持ちもあったけど、チームみんなが一丸となって動いてくれて、ワールドチームの選手からも「良いレースだった、おめでとう」と声をかけてもらえたりと、チームみんなを誇りに思うレースでした。
また、JSports配信を始め、沢山の反響をもらって嬉しく思います。
実際のところ自分はまだまだ未熟で、本当の勝負の舞台には上がれていないと自覚していますが、まずは存在感を示せるレベルには成長できたと自負しています。
まだまだシーズンは始まったばかり。
ここがピークだったと言われないように、引き続き精進してまいります。
沢山の応援ありがとうございました!
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今大会では最短ステージで、ハイスピードな展開が予想されるが、フィニッシュ前は500m6%ほどの上り坂で、タフなスプリントになる。
昨年大会、このステージで2位になっているマルチェッリ選手を、今年は優勝に導くべくチームとして全力を尽くすプラン。
個人としては、ポイント賞の事もあり逃げても良いが、最後のサポートで必要だから無理はするなというチームオーダー。
難しいオーダーである。
昨年はレースコースとして使ったグラベルロードも、今年はニュートラル区間でナーバスにならずスタート。
早速(案の定)パンクで遅れる選手がいたためリアルスタートのタイミングが予定より遅れたが、まずは21km地点に設定されたスプリントポイントを巡ってアタックが開始された。
自分も今日は逆転する気満々で、意地でも逃げてやろうと踏み続ける。
一回吸収されてもめげずに独走していたら、5人の逃げができた。
しかしポイントリーダーを有するルージャイが2人もチェックに入り、当然回ってくれない。
サウジナショナルは純粋に脚がなく回ってくれず、エウスカルテルの選手と2人だけで逃げることに。
付き位置の3人にポイントを取られたら悔しいが、まずは最初のポイントまで集団からギャップを稼げば、牽制をかけてからスプリントできるだろう作戦。
しかし集団ではルージャイらが牽引しているようで、30秒差を推移。
ポイントまで2kmほどからほぼ自分の先頭固定となり、牽制したら捕まる、全力で踏めば捲られるという詰み・・・
350wくらいで流し先行していると、残り200mからカーター選手がスプリントしてきたので、合わせてスプリント開始!
しかしラインギリギリ手前で、まさかの集団から飛んできたクイックステップの選手に差されてしまった。
辛くも2点稼ぐことができ、計8ポイントで暫定リーダーに返り咲いたが、クイックステップの選手はこのジャージ争いに全く絡んでないのに、面白半分で、さぞ楽しそうに捲ってきて、そういうのを「無益な殺生」というのだ(涙)
そんなこんなで脚を使いまくって集団に捕まった後、ポイント賞ジャージがカウンターで逃げを打ってきたので、整わない呼吸の中2回目の逃げへ。
しかし追いついた途端彼も辞めてしまい、集団に帰還。
そのまたカウンターでルージャイのバッサイカン選手含む3人の逃げが決まった。
彼は4点持っていて、仮に2回目のポイントを取られても逆転はないだろうと、今日のところは休むことに。
誤算だったのは、今日は集団のペースアップのタイミングが遅く、3回目のボーナスタイムスプリントまでに逃げを捕まえなかったこと。
ボーナスタイムスプリントも、このアクティブライダー賞のポイントに加算されるが、タイムが稼げるため総合形の選手が取りたがり、通例この地点の前には集団が逃げを吸収していた。
仮に2回ともバッサイカン選手が1位通過していた場合トータル10点で逆転させる。
こればかりは運任せになってしまうが、切り替えてチームの仕事に徹する。
ラスト10kmからチームで隊列を組み、危険箇所前には先頭まで出切って集団牽引にも参加。
しかしラスト6kmあたりで、大規模な落車が起こり、あわや全員巻き添えというピンチ。
奇跡的に全員難を逃れたが、隊列が崩れてカオスのままラスト5km。
ラスト3kmでマルチェッリと合流できたので、前が開けたタイミングで全開で先頭へ。
しかしここで逸れてしまい、今の自分に出来そうなことは終了。
あとはタイム差をあまり取られない程度に頑張ってフィニッシュ。
残念ながらマルチェッリ選手は12位と、目標には届かなかったが、個人的良いニュースは、ポイントジャージを奪還できたこと。
2回のスプリントいずれもエウスカルテルのポイントを持っていなかった選手が先頭通過したため、バッサイカン選手と同点ながら総合順位で自分の元に。
(巨人族用に作られた表彰用ジャージは小人族にはブカブカ)
しかしこの争いも非常に熾烈で、明日だけで簡単に逆転される選手が沢山。
正直最後まで守れるか自信はないけれど、最終日の明日、またオレンジの特別ジャージで走れることを楽しみつつ頑張りたい。
それではまた
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この日はスプリントポイントが16km地点と57km地点にあり、これを取るには序盤からの逃げに乗るのは必須。
昨日獲得したアクティブリーダーを守るにはこのポイントを加算していかねばならぬ。
問題は今日も予想される強い風。
チームとしても総合を狙うトーマス、スプリントを狙うマルチェッリを先頭集団でフィニッシュさせることが第1目標。
アルウラーの空港をスタートした今日は、リアルスタートと同時に自分からスタートアタックを試みる。
案外これがあっさり決まったりする日もあるのだが、そう簡単にはいかず、その後も何度かアタックして飛び出しかけるが、ポイント賞狙いのルージャイやエウスカルテルが集団を引き連れてきて、脚ばかり削られる。
少しキツくなったところで小石さんがフォローに入ってくれて、3人が飛び出す形になったが、これはあっさり見逃され、自分は乗れずに逃げが決まった。
3人のうちルージャイのギリシャ人選手は昨日一緒に逃げた選手で、既に2点持っている。
なので5点以上取られると逆転される状況になったが、今日は切り替えてレースに集中することにした。
今日は最高気温13度と寒く、途中小雨もパラついたので、ゆっくりペースになった集団はかなり寒かった。
そんな安寧の時も束の間、今日も中盤過ぎから唐突に横風分断のゴングが鳴る。
集団がいきなりスプリントを始めたタイミングで、自分も全開でもがいたが、ロータリーの分かれ道で遠回りの集団をチョイスしてしまい死亡確定。
第3集団あたりに取り残されて、先頭が辞めるまで全力の追いかけっこ。
約25分間平均60km/h、追い風の時は70km/h巡行で脚が回り切っていたが、追いついた途端に集団はお休みモード。
こんなことならゆっくり走ってても追いついたんじゃんと思うこと多々であるが、そうも行かないのがロードレース。
ここからフィニッシュまで60km弱、少しの間ゆっくりと、しかし緊張感のある集団で進んだ。
そして残り25kmからまた風向きが変わるタイミングで、本命の横風分断が始まった。
残り距離を考えても、もうペースが緩むことはないだろう。
前に居なきゃいけない事は100も承知だが、全チーム無線で前に行けと指示されている中で、コンチネンタルチームが前20%に位置取るのは至難の業。
馬力の差も大きい上に、位置取りで負けていては処刑待ちの小人もいいところだ。
先頭集団は30人程で、自分達は第2グループに留まって追走。
UNO Xもリーダーがトラブルか何かで遅れた為か、全員総出で追走を始めたので、出る幕もなく集団にへばり付きながら他力本願でゴールを目指した。
結局追走は届かず58秒差でチームメイト皆んなとフィニッシュ。
(優勝はメルリール選手)
チームとしては総合でも遅れをとり、個人としてもポイントジャージを失い、厳しい1日になった。
目標からは遠ざかってしまったが、まだ出来ることは残されている。
後2日間、引き続きチェンジしていきます!
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おまけに昨日よりも風が強い予報で、最後のレイアウトも3kmほどの緩い登りからフィニッシュまで1kmの平坦で、パンチャーからスプリンターまでチャンスのあるタフなステージ。
先ずは総合で上位を狙うトーマスとネイサンが先頭集団でゴールすることと、登りに耐えられればマルチェッリのスプリントでステージを狙う。
今日は逃げには小石さんと自分のどちらかがトライするという感じ。
いざスタートすると、昨日とは違い簡単には逃げが決まらない。
20km地点にボーナススプリント(1位から3位まで3秒、2秒、1秒獲得できる)があり、それを狙う総合狙いのチームが纏めたがっているように思えた。
これは20kmまで様子見かなと思っていたが、小石さん含む5人が抜け出しに成功し、集団はスローダウン。
タイム差は3分弱開き、しばらく平和な感じで進むかと思われたが、60km程走ったあたりで左折し風向きが横になった瞬間、強烈なペースアップで集団が崩壊!
(AlUla Tour公式Xより)
まだフィニッシュまで140kmあるから、ここでの攻撃はまだ早いだろうと油断していたため、慌ててポジションを上げたものの先頭のエシェロン(横風を食らった時に組む斜めの隊列)には入れず、第2エシェロンで地獄のローテーション。
脚があるのに取り残されたカチ上げマンのせいで、激しいインターバルがかかり皆んな脚パコ🍗
しかしこの苦しみも左に曲がって風向きが向かい風になれば終わるはずと耐え、予想通り向かい風になったところで先頭グループの猛攻も終わり集団復帰。
この一連の動きで逃げも捕まったようだった。
ここからは数十キロ直線の向かい風。
集団はどこのチームも牽きたがらず、止まりそうな勢いで遅れた選手が続々と復帰してくる。
さっきまでの頑張りが勿体無い気がして、ちょうどいいタイミングでアタックしたエウスカルテルの選手に便乗して逃げにトライ。
トレンガヌの選手と3人で抜け出すとすぐに集団は見えなくなって、難なく容認された。
暫くすると、更に2人の選手が追走しているとの情報が入り、待つことに。
ルージャイの選手が2人コンビで合流し、5人となった逃げは6分のアドバンテージを築くことに成功。
正直なところ、分断でヘコヘコになった直後の選手たち5人組なので、強烈な向かい風も相まってスピードの遅い逃げグループだったが、次の横風まで先行して入れそうな気配でラッキーだった。
そしてもう一つチャンスなのは123km地点と160km地点の中間スプリント。
これを両方取れば1位と同率ポイントになり、フィニッシュの着順次第で特別賞ジャージが着れる。
迎えた一回目、エウスカルテルが500mから早駆けしてきたのを捕まえると、今度はルージャイのバッサイカン選手がスプリント開始。
向かい風だったので問題なく交わすことに成功し1位通過。
ちなみにバッサイカン選手はモンゴル人で昨年のタイランドを総合優勝しているアジアツアーのライバルです。
この後もひたすら向かい風に苦しみ、2回目のスプリントポイントを前にタイム差は1分を割ってきた。
後ろの集団がどんな形で追いついてくるのか、どのタイミングで吸収されるのか、なんとも気が気じゃない状況。
しかし何とか30秒ちょいのギャップを持って2回目のスプリントへ。
再びバッサイカン選手との勝負になり、駆け出しが遅れたことでギリギリの差になってしまったが、1位通過。
ここからは集団に吸収されたあとの事も考えつつ走り、残り35km程で集団に捕まった。
もっと横風が吹くと思っていたが、幸か不幸か集団は大きいまま追いついてきたので、荒れた展開にはならず最後の登り勝負へ。
登りに入ると諦めて辞めていく選手も多く、中切れの餌食になったネイサンが近くにいたので、彼を集団に引き戻したところで自分も脚が無くなり、監督からの指示もあり明日からに備えてゆっくり2分弱遅れてゴールした。
フィニッシュ直後はジャージ獲得と思っていなかったが、昨日にげたエウスカルテルの選手が8分以上遅れていたので、同ポイントながらポディウムに立つことができた。
決して自分がこのレースの中で強い選手とは思わないけれど、そんな中でこうして日本のコンチネンタルチームとして爪痕を残せたのは素直に嬉しい。
このオレンジジャージを守るには、毎日2回設定されたポイントを引き続き狙わなければならない。
あと3ステージ、厳しいのは100も承知だが、チャレンジしたい。
それではまた!
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初日の今日は概ね平坦の149kmで、最後は10kmのT字コースを2周してフィニッシュするレイアウト。
チームオーダーとしては、マルチェッリでのスプリントでステージを狙うことと、大喜が逃げに乗ってスプリントポイント獲得を目指す。
(ボアロ監督によるコース説明)
個人としては、まずは大喜の逃げのヘルプとして、場合によっては自分が逃げに乗れるように準備し、集団待機になった場合はエース選手のケアをできるようにという感じ。
4kmのニュートラルを経てレースがスタートすると、ファーストアタックがそのまま容認され、最前列にいた大喜が難なくジョイン。
サウジナショナルが2人と、エウスカルテル1人に加え、既に30秒以上開いたタイミングで、皆さんご存知?ヴィクトワールからタイのルージャイに移籍したカーター選手が単独ブリッジ。
大喜含む5人の逃げはすぐに3分ほどのタイムギャップを得て逃げ続ける。
今日幸運だったのは、風が強くなかったこと。
昨年は横風で毎日分断して苦しめられたが、今日は風速3〜5m程度で、破壊的なダメージはなく、時より上げ下げでストレスはあるものの、平均してみたらイージーな1日だった。
逃げの選手たちもアジアでは強力なメンバーであるが、9チームのワールドツアーが参戦するこのレベルだと、タイム差を容易にコントロールされていた印象。
周回コースに入ったところで全ての逃げは吸収され、いよいよスプリント体制へ。
道も広くて直線的だが、180度ターンが3回あるコースで、コーナーの前後でナーバスになる。
ラスト5km、目の前で落車発生!
大喜も巻き込まれ、自分はギリギリ止まって難を逃れたが、ポジションを大きく後退。
今日1日何もしてないので、何かできることがあるはずと前を目指して行くが、マルチェッリに合流する前に脚が売り切れてしまい、流れ込んでゴール。
最後は単騎で捌いたマルチェッリが、ワールドツアーに混ざって7位フィニッシュ。
本人の中で満足のいく結果ではなかったかもしれないが、コンチネンタルチームとしてはしっかり見せ場を作れた1日だっただろう。
個人的にはあまり評価できるアシストも出来ず、無難にこなしたステージになったが、これからが本番なのでコンディションを上げていきたい。
明日も頑張ります!
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明日から始まるアルウラツアーのため、昨日からサウジアラビアに来ております。
昨年も開幕戦として参戦したこのレースですが、サウジツアー改め、開催地の都市名になりアルウラツアーとなりました。
スポンサー都市のお膝元であるジェイコ・アルウラをはじめ、9つのワールドチームと、5つのプロチーム、そして我々含む3つのコンチネンタルチームが参戦する圧倒的アウェイな格上レース。
昨年も苦戦したこのレースですが、よりパワーアップしたチームでどこまで戦えるかチャレンジです。
今日は最終日の山岳を試走。
相変わらずの激坂でしたが、素晴らしい景色で感動します。
今回のレースはアシストとしての役割がメインですが、これからのシーズンに向けて調子を上げていく意味でも、しっかり追い込んで爪痕を残す走りがしたいところです。
それではまた!
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新年が明けてからだいぶ経ってしまい、すでに1月下旬となりましたが、今年一発目のブログ更新で失礼します。
実を言うと正月明けから39度の熱で寝込み、丸1週間お布団で過ごすという苦い幕開けとなった2024年。
復帰してからも暫くは自分の身体じゃないような感覚でしたが、ようやくトレーニングでも追い込めるようになり、ベストコンディションには届かずも、レースが走れる状態には戻せたかと思います。
今シーズンの1つの目標は、これ以上「大事なレース前に風邪をひかない」ことですかね。割と真面目に😓
去年も何度かやらかしているので、頻繁に風邪をひく選手というレッテルを貼られないように気をつけたいところ・・・
先週には2024年シーズンのチームお披露目のスターティングパーティーを開催。
ウエアデザインも一新され、白と赤が際立つデザインに。
昨年までの真っ黒なデザインもシンプルで強そうなイメージがありましたが、太陽光を吸収して熱いというデメリットや、目立ちにくいと言う選手側の意見が反映されたのかなと思います。
ジャージが変わると、気持ち新たにモチベーションも上がりますね。
使用バイクは昨年と変わらずFACTORのOSTRO VAM。
乗り味、性能ともに信頼のおける機材を使えるのは安心です。
ただ、今年はハンドルとサドルのモデルを変更。
サドルは元々シマノプロのTurnixというモデルを使用していましたが、マイナーチェンジした後の現行モデルが自分のお尻に合わなくなってしまったので、変えの効かない旧モデルをいつまでも使い続けるのも良くないかなと、違うモデルにチャレンジ。
新しいモデルはシマノプロのstealthカーブドをチョイス。
ノーマルのstealthに比べて細身に作られているので、自分はこちらがしっくりくるみたい。
軽量で調子も良さそうなのでこのまま行けそうです。
ハンドルはブラックインクの一体型ハンドルを使用していますが、今年からエアロモデルをチョイス。
ハンドル幅も360mmからラインナップされており、自分も380mmから360mmに変更。
下ハンは389mmと約3cm広いフレア形状となっており、スプリント時の力の入れやすさは変わらず健在。
UCIルールで今年からブラケットの角度を内側に入れるスタイルが規制された事もあり、今後はこうしたデザインのハンドルが流行るのではと予想したりします。
さて、そんな近況でしたが、早いもので今週末には出国の時
長いシーズンなので、焦りすぎず、尚且つしっかり成長できるように臨みたい。
それではまた!
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普段ならオフ真っ只中のこの時期ですが、優勝賞金が200万円と聞かされれば、コソ練に勤しんだ選手も多かったのでは。
かく言う私も絶好調ではないにせよ、レースが走れるように練習は継続して臨みました。
チームからは増田さん、石橋さん、大喜、自分の4人出走。
コースは72kmですが、中盤に2kmのニュートラル区間が出現し、実質残り40kmが本格的なレースになるようなスプリンター向けの平坦コース。
チームとしてはピュアスプリンターがいないので難しいが、自分が1番もがけるので後半待機、他の選手は積極的に動いてレースを厳しくしていくプラン。
レースは大喜が序盤から積極的に動き、ニュートラルを終えた後半にBSの兒島選手を連れてアタック!
これが容認され、暫く20秒差あたりを推移。
目視出来る範囲で、ブリッジを試みる選手も多く、自分も調子は良かったのでうずうずしていたが、グッと堪えて温存。
しかし終盤に大喜がまさかの落車で集団に戻ってきてしまい、兒島選手単独逃げに。
ラスト6kmあたりで代わりに増田さんがアタックして単独追走に出るが、他のスプリンターチームは兒島選手が捕まったと思っている選手も多かったようで、集団が止まって勝負あり。
増田さんはラスト3km付近で吸収されてしまい、ここからは2位争いのスプリントに。
愛三、BSのトレインに単騎で対抗するも、ポジション取りに脚を使ったこともあり伸びはイマイチ。
(トラック選手でありながらロードレースで独走勝利を遂げた兒島選手はあっぱれとしか言えない👏)
自分は集団の4番手の5位でレースを終えた。
賞金も3位までだったので、なんの収穫もなくレースを終えてしまった事に落胆した現金な私だけれど、大喜が敢闘賞を取ってくれた事がせめてもの救い。
初開催で色々大変な部分もあったかもしれないですが、先ずはこんな都会でラインレースが出来たことに驚きと感謝です。
さて、気持ちよく終えることはできなかったエキストラ最終戦ですが、これでまた来シーズンに向けて休息とトレーニングの日々へ戻ります。
先ずは少し息抜きですね!
それではまた!
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早いもので11月になりましたね。
ジャパンカップが終わり、次戦は山口の秋吉台ロードを予定しておりましたが、色々ありメンバーから外れたので、早めのオフシーズンとなりました。
後半戦は体調を崩したり落車したりと、少しコンディションを下げてしまい、個人的には残念なレースが続いてしまったので、ここでシーズンオフに入るのは少し歯痒いところもありますが、その悔しさは来シーズンにぶつけられるように今は休養とリフレッシュに勤しんでいます。
オフシーズンの鐘を鳴らすように、myオフトレ恒例の登山もスタート。
先週はシマノの選手達に誘われ、長野県にある百名山の一つ「空木岳」に登ってきました。
GoPro MAXで撮った動画をYouTubeにアップしたので、特に内容はないですが雰囲気だけでもどうぞ。
まだ脚が自転車筋のままで、久々のロング登山は6日経った今でもまだ筋肉痛の名残があります😂
さて、そんな最近ですが、今後の予定を言える範囲で告知しますと、先ずは今週末のさいたまクリテリウムに出場予定です。
チームからは小石さん、武山、大仲、自分の4人で参加予定。
土曜日にチームプレゼンテーションなどがあり、日曜日の午後からクリテリウムが開催されます。
世界から沢山の有名選手が集まるビッグイベントですが、自分が出させて貰うのは2017年以来2回目。
楽しみですね!
それから、来シーズンのチーム体制についても、公式から少しずつ発表があったかと思いますが、2024年シーズンも引き続きJCL TEAM UKYOで走らせて頂く予定です。
来期はイタリアのミラノ近郊にチームの拠点を置き、GMにはバーレーンヴィクトリアスからアルベルト・ヴォルピ氏が就任し、監督には先日までアスタナで走っていたマヌエーレ・ボアロ選手(監督)が指揮を取るとの事です。
いよいよヨーロッパへの挑戦がチームとして始まった感じですね。
これまでも自分はフランス国籍のチーム、スイス籍のチームなど渡ってはきましたが、28歳になった今もう一度チャレンジ出来る事が有り難く、新しい環境での活動が今から楽しみです。
チーム拠点のミラノ近郊は、昨年のジロ・デ・シチリアに参戦する前に合宿で滞在した事もあり、美しく起伏に富んだエリアだったと記憶しています。
その時のYouTube動画もあったので、雰囲気だけでもどうぞ笑
そう言えばその時のシチリア第1ステージで優勝したマッテオ・マルチェッリ選手が来期チームに加入するみたいです。
(後方にボヤけてるピンクは多分私。18位だったか)
今シーズンの初戦だったサウジツアーでも最終日2位になっていましたね。
(写り込んでます)
とにかく、ゼネラルマネージャー、監督、チームメイト皆んな、一流が集まる来季の体制にワクワクと緊張があったりします。
自分も気持ちは若く、まだまだ成長していきたいところ。
まずはさいたまクリテリウムに来られる皆様はSee you soon‼️
それではまた!
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結果から言うとレース後半に差し掛かるところで脚が止まりDNF。
ジャパンカップは何度も走っていて、登りの距離感とテクニカルさが得意なコースでありましたが、ここまで走れない自分に落胆します。
昨日のクリテリウムを6位で終え、少し復調の兆しも見えたかと思いましたが、病み上がりの無理が祟ったのか、昨晩は咳き込んでなかなか眠れず今日を迎えました。
おまけに今日の天候は激し目の雨に気温も15℃以下と、体感的には真冬の寒さ。
そんなバッドコンディションにも関わらず、今年は過去最高レベルのチームが集まった事もあり、沢山の観客が詰めかけて、モチベーションが落ちることはありませんでした。
レースは30回大会記念で16周回に伸びたところが、あまりの悪天候に13周回に短縮。
短縮されたことでレース時間は減るものの、逆に前半からの動きがより重要になると予想。
スピードが上がる分、決して楽になるわけではないだろう。
プランとしてはベンジャと小石さんをエースに、自分は状況に応じたサポートと、前半に逃げをいかせてもらえるようなら乗って山岳賞を狙う感じ。
いざレースがスタートすると、アタック合戦というよりも、登りをハイペースで刻む展開で、1周目の古賀志を下った時点で集団がいくつかに分断。
ここまでは先頭を抑えていたが、2周目の下り切りで20名弱が先行。
チームからはベンジャのみが入り込み、自分はそれを追う第2集団に留まった。
このグループも30人いないくらいの人数で、小石さんと増田さんのいる集団が30秒差ほどで追っている状況。
先頭集団ではアラフィリップ選手を筆頭にドンぱちしていたようで、無線から色んなタイム差を聞きパラパラしている様子。
こちらの追走集団も、単に位置取りで取り残されただけの強者が何人かおり、集団を引き連れないように、平坦では牽制していたのに古賀志でカッ飛んで行かれ、反応しきれず脚に大ダメージを負って取り残される。
そうこうしている間に後方の集団がドッキングして50人近い大集団となるが、後ろから追いついてきた選手たちの方が自分より足が残っており、このグループからも遅れをとってしまった。
なまじ下りが速いせいで、2周連続千切れては復帰してを繰り返したが、3度目はなかった。
体調も悪くなってきて、高強度で踏めなくなってからは体温も急激に下がり、最後は凍えながらレースを降りました。
今日は何もレースができなかったし、悔しいというよりも不甲斐ない気持ちで一杯でした。
そんな弱い自分でしたが、沿道から絶えず名前を叫んでもらえて、ただ虚しくレースを降りるのではなく、最後まで自分の力を振り絞ることができました。
こんなはずじゃなかったとか、本当はもっとやれるんだとか、色んな気持ちが渦巻いていましたが、腐らずにまた前を向いて頑張ろうと思います。
シーズン序盤からフルスロットルで好調に持ってきた分、後半戦で崩れてしまったこの頃。。。
今自分に必要なのは質の良い休息。
まだほんの少しレースが残っているけれど、来シーズンのことも考えつつ立て直していきたい。
沢山の応援、ありがとうございました。
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ブログでの告知がまだでしたが、ご存知ジャパンカップが開幕しております。
宇都宮育ちではないですが、ブリッツェン時代に住んでから居心地の良さに今も宇都宮在住の私としては、地元レースと言っても過言ではありません。
同じく宇都宮在住の増田さん、清水監督の3人が地元なので、送られる声援も暖かくて嬉しかったです。
さて、昨日のプレゼンテーションから始まったジャパンカップも、実はこの日まで色々あり、走れるかどうか不安だった事もありました。
監督からもメンバーチェンジするかと提案されましたが、ジャパンカップだけは絶対に走らせて欲しいという思いで、復調を信じました。
そして迎えた前座のクリテリウム。
公式戦ではないとはいえ、宇都宮の大通りで、大観衆の中走れるこのレースは、普段のレース以上のモチベーションで臨むチームも少なくない。
かく言う私も去年3位になった事もあり、チームからもエースを任され、そこそこのプレッシャーを持って臨みました。
パレードランで沿道を見れば知ってる人ばかりで、沢山名前を呼んでもらい力が湧きました。
レースは序盤からアラフィリップ選手やピッコロ選手が逃げるという激アツな展開で、すぐに戻ってくるかと思いきやしばらく追いかけっこが続き、ハイスピードな展開。
集団が横に広がる(スピードが落ちる)タイミングが少なかったので、脚はきついが位置取りはし易かった気がする。
ラスト2周からはベンジャとコンビを組んでサポートしてもらう。
Uターンで逸れてもすぐに合流して、いよいよ最終ラップ!
クイックステップが主導権を握って牽引する中、最後は単独になったが自力でインからもがいて最終ターン。
10番手あたりで悪くない位置!
しかしここから前に出るタイミングが難しく、一瞬躊躇した瞬間に道が閉ざされ、左端から活路を探ったが難しく、雪崩れ込みの6位フィニッシュ。
勝ったのは昨年に続きトゥーンス選手。
彼も決して完璧な位置取りとは言えない中、圧倒的パワーで捩じ伏せたという印象。
ラスト50mは後ろに付きながらもがいていたのに、どんどん離れていく感覚だった。
去年の3位から着は落としてしまったけれど、今回のメンツの中で、コンチネンタルチームとして参戦した選手としては奮闘した結果だったと思いたい。
何より、数日前まで寝込んでいたので、今日こうして恥ずかしくないパフォーマンスが出せたことに安堵しています。
今日は本当に沢山の応援をありがとうございました。
明日はいよいよ本戦!
激しい雨と寒さが予想され、観戦者も選手も過酷な戦いを強いられますが、熱い走りで吹き飛ばしたい。
それではまた
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今日の大分ステージは大きな山がないものの、小刻みにあるアップダウンが続き、それまでのステージとはまた違ったキツさのあるコース。
チームとしては、ベンジャの山岳賞と総合順位のジャンプアップ、それに付随するステージ優勝を目標に臨む。
レースはオートポリスのサーキットを3周してから長い下りを経て最初のKOMに向かう。
サーキット2周目の9km地点ではボーナスタイムをかけたスプリントが繰り広げられ、ベンジャの総合アップの為に狙っていたが失敗。
その後の下りは雨の影響もあり濡れていて、予想以上にデンジャラス。
ここで総合3位で山岳賞2点差に付けていたEF NIPPOの留目選手が落車してリタイアとなってしまった。
今回はライバルチームであったが残念な出来事でした。
そんなアクシデントもあり、下りでは分断が起きており、20名ほどが先行する展開に。
しかも総合で主要なメンバーがほぼ前に行ってしまったことで、置いて行かれたメイン集団はペースダウン。
一気に差が開き、2回目の山岳ポイントまでに2分50秒くらいまで拡大。
チームとしてはベンジャと武山が乗っており、僕らが集団で出来ることもなく、レース終了かなって頭をよぎりましたが、前に乗せられなかったトレンガヌが牽引を開始。
途中からエースであるモンゴルチャンピョンのセインベヤール選手が自ら牽き始めて、そのペースが速いのなんの。
ランカウイを総合16位で完走してアジア大会で銅メダルを取った翌日に九州に来るクレイジーな体力…
たった1人の牽引で20人弱のグループと差を詰め、先頭でも3名がアタックして統率が取れていない事もあり、日田の周回コースに着いた頃に集団はドッキング。
先頭では広島のダイボール、キナンのカバニャ、ARAの選手と強力なオーストリアトリオが2分差で逃げており、総合でも危険なメンバーだった事もあり、アスタナだけではコントロールしきれないと判断。
チームからは武山に牽引に加わってもらい、最終ラップで40秒程まで縮めて来た。
しかしアシスト勢が疲弊して来た事を見計らったライバルチームが登りでアタックしてきたりと、インターバルがかかって差が上手く詰まらなくなってきた。
フィニッシュまで約2km、最後の登りストレートで前に逃げが見えたので、自分も全力で牽引!
しかし後ろが中切れしており宙ぶらりんになったので待っていると、シマノ中井選手がキレ良くアタック!
脚も残っていたのでついて行きたいところだったが、ベンジャを引き連れないと意味がないので、登りでカチ上げせずに、登り切りから下りを全力で牽いた。
ラスト500mの最終コーナーで中井選手を捉えたところで離脱して、自分は集団の最後尾でフィニッシュ。
しかし逃げの3人には8秒届かず、ベンジャは集団2番手の5位でフィニッシュ。
もし捕まえられていたらステージ2位で総合も3位まで上げられたと考えると、もっと早くから自分も牽引に加わるべきだったんじゃないかと反省。
たらればでどうなっていたかは分からないけど。
今日は増田さんが中盤にメカトラで遅れてしまい、ネイサンも終盤にトラブルで一時遅れたりと、チームとしてアンラッキーな事も続いてしまったのが勿体なかった。
しかし今日は武山くんが強くて、MVPをあげたいところ。
結果として、留目選手のリタイアで繰り上げになり、ベンジャは総合4位、自分は総合19位でツールド九州を終えた。
チーム総合も2位で、もう少しで1位も狙えたのかなと反省もあるが、全体通して自分はTOJ熊野全日本あたりのコンディションからは大きく下げてしまったなと感じる。
それまでのトレーニングでは全く不調を感じていなかったので、急とは言えせっかく選んでもらった大事なチャンスを逃してしまった事が悔しい限り。
何より、4日間通して本当に素晴らしいレースで、初開催とは思えないほどの観客とレースの盛り上がり、日本では難しいと言われた長距離のラインレースで、かなり攻めたハードなコースも1クラスに相応しい難易度で、今後もずっと続いて欲しいと切に願います。
またリベンジしたいので!
さて、そんな刺激的な九州遠征も名残惜しいながら今日のフライトで既に帰路。
今日は遅いので羽田に1泊してから宇都宮に帰ります。
それではまた!
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チームとしてはベンジャをエースに、個人的には脅威にならないメンバーと逃げて先待ち出来たら良いなというプラン。
しかし今日は生憎の雨で、気温も12℃くらいしかなかった。
おまけにスタート地点が標高1000m近くあり、スタート早々長いダウンヒルが待ち受ける極寒必至の幕開け。
空気抵抗と寒さ対策の折衷案で、長袖ワンピースの下にゴミ袋を穴あけて着るという手法を選択。
しかしそれでも最初は寒すぎるのでレインウエアを着込んだ。
ダウンヒルの後にスプリントポイントがあるので、逃げが決まるのはその後だろうとたかを括り、最後尾からのんびりスタートしたのだが、長い下りを終えて冷え冷えになった頃にはテクニックの差や落車などで集団が分断しており、後方に取り残されるハプニング。
冷えてカッチカチの脚でもがいて追い付いたが、その頃には2人が先行していた。
しかしすぐに箱石峠でペースが上がると逃げも捕まり、キナンがコントロールを始めた。
今日は距離も短いので逃げは許されず、登りのナチュラルセレクションレースになる様相。
自分の脚は昨日に引き続き感触が悪く、チームのために出来ることは少ないながら、周回の登り口まで増田さんと武山で列車を組んでエースを解き放ち終了。
今日も身体に力が入らなくて、いつもなら遅れないようなペースで大きく遅れをとってしまった。
ここからは大きなグルペットで完走を目指す事になったが、激坂とダウンヒルしかないこのコースでは集団で走るメリットもなく、回復走ペースになった事で身体が冷えてしまったので、翌週の為の練習と思ってマイペースに1人で早めにゴールする事を選択。
「寒すぎるので踏んできます」と増田さんに別れをつげ、残り3周を一人旅。
戦闘モードになるべく周回に入るところでカッパを脱いだことを後悔しながら、修行と思って無心で時間を昇華した。
ラスト5kmくらいで友達を発見したので一緒にゴール。
何も出来てないしダメダメな1日だったけれど、走り切るだけでキツいレースコンディションとレイアウトだった。
先頭からは7分以上遅れたが、元いた集団は14分以上遅れていたので、ちゃっかり総合21位でポイント圏内に滑り込んだから1mmくらいは努力の意味はあったかな。
目指していた走りからはかけ離れているけれど、あと1日あるので笑顔で終われるような走りをしたい。
チームとしてはベンジャがステージ5位でフィニッシュし、総合も5位。
また、計らずも山岳賞でトップになったようなので、明日は山岳ジャージも守れるように頑張ろう。
それではまた!
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昨日のクリテリウムはUCIレースではありませんでしたが、安全第一に見せ場も作るべくスプリント賞を狙い、4回のうち2回を取る事ができました。
そんな感じで感触は悪くないつもりでスタートした今日の福岡ステージ。
40km過ぎにある山岳は長いものの勾配が緩く、1番きついのは90km地点にある牛鳴峠で、2.5km平均10%くらいのパンチが効いた登りが勝負どころ。
さらにラスト5kmにある登りは緩くて短いものの、フィニッシュまで近い事もあり勝負がかかるのは必至。
自分自身得意なコースだと思って臨みました。
ところがいざ走ってみると全然ダメで、90km地点の1級山岳で全く力が入らずドロップ。
幸いすぐに先頭集団に復帰できましたが、この時点でチーム内で勝負するべきなのは自分じゃないことを確信し、そこからはアシストに徹して走った。
平坦でもアタック合戦が続いたので、集団を纏めるようにチェックしたり牽いたりしながら、後手に回らないように走る。
そして最後の登りに向けて増田さんと武山が集団を牽引してくれて、そこから自分がベンジャを発射すべくペースアップ。
しかし勾配も緩いし自分の脚も無いわで、あまり集団にダメージを与えられずに仕事終了。
自分はそこからグルペットでゆっくりフィニッシュした。
先頭ではベンジャがアタックしてラスト1kmまで独走していたようだが、残念ながら集団にキャッチされて25人でのスプリント。
トラック選手である兒島選手が2日連続の優勝を決めた。
自分自身かなりショックなコンディションであったが、悪いなりにチームの働きは出来たかと思う。
自分のチャンスがなくなったのは残念だが、明日から切り替えて走りたい。
それではまた。
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ランカウイを欠場し、レース機会を失っておりましたが、急遽ツールド九州に参加することになり、福岡に来ている私です。
あれから体調を心配する声もいただきましたが、ランカウイの第1ステージ頃には回復し、翌日には好調に走れていただけに、居残った悔しさが積もりました。
調子も良かっただけに、暫くレースを走れないことが残念でなりませんでしたが、今回レースを走れることになり個人的には嬉しいサプライズ。
大喜の怪我は残念でしたが、早く怪我が癒えることを願います。
他のメンバーは大分からの連戦となり、そのまま九州に滞在していたので、自分だけ昨日の飛行機で福岡入りし、今日皆んなと合流しました。
九州滞在中にコースを試走したチームメイトに話を聞くと、かなりダイナミックで素晴らしいコース(きつい)と話していたので、とても楽しみです!
(この2日間は1人で北九州をライド)
明日の小倉城クリテリウムが開催される街は、我々が非常にお世話になっているスポンサー、ZENRIN様のお膝元であり、本日はZENRIN MUSEUMに訪問させていただきました。
地図の歴史から貴重なお話を聞けて楽しかったです。
何かと地図を見る機会が多い自転車乗りですので、また機会があればゆっくり学びたいと思ったり。
それはそうと、明日の小倉城クリテリウムから始まり、明後日からツールド九州が開幕します。
福岡〜熊本〜大分と、起伏に富んだ3日間で、ワールドチームであるアスタナが参戦することもモチベーションが上がるところです。
自分にとっても得意なレースだと思っているので、勝ちを狙って走ります。
それではまた!
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前回の公式戦であるOrdiziaから2ヶ月が経ち、久々のビッグレースとなる「ツール・ド・ランカウイ(UCI2.pro)」に向けて準備を進めていた私でしたが、出国直前に体調を崩してしまい、出発できずにDNSという結末に終わった私です。
ただでさえ大分のレースやアジア大会で人手不足な中、チーム編成に穴を開けてしまい、チケットや諸々の段取りをしてくれていたスタッフにも申し訳ないですし、何よりこの2ヶ月のトレーニングが無駄になったような虚しさで凹みました。
コロナやインフルエンザが流行る中、抗原検査では陰性だったものの、チームメイトにも移さない補償ができない以上、自分だけの意地で「行けます」とは言えない現状。
スーツケースも準備万端で、ギリギリまで行きたい気持ちでしたが、もしマレーシアについてから容体が悪化して病人ツアーになったらそれこそ最悪だし、飛ぶ前に諦めるという判断になりました。
症状は喉の炎症だけで、それが酷くて熱が出たような感じ。
喉にカビでも生えたのかという見たことない状態になっていたので、長引くやつだったら嫌だなと思いましたが、医者から処方された抗生剤が良く効いて、今は熱も下がり、扁桃腺の白苔も消えてくれました。
レース前に体調を崩すのは今年2回目で、自分に対する怒りや落胆の気持ちが積もりましたが、自分の体のサインにもっと目を向けていれば早めに修正できたのかなとも思う。
練習の根を詰めすぎた気もするので、まずは体を休めて、リセットしてから立て直したい。
(梅干し雑炊)
暫くはお腹に優しい食事が続きそうです。
自分は参加できませんが、ランカウイは23日から8ステージで行われますので、チームの応援よろしくお願いします。
それではまた
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チームとしてはリザルトに固執しないフリーなプランで臨んだ今回のレースでしたが、2日間とも優勝を逃してしまい悔しい遠征になりました。
それでも好きなように自分らしい走りが出来て、観る人たちも楽しませる良いレースが出来たと自負しています。
簡単に2日間を振り返ると、先ずは昨日のチームタイムトライアル。
全日本TTチャンピオンの小石さんを始め、同2位の大喜、4位の自分、トラックの個人追い抜きも得意とする大仲くんの4人で臨み、TTの実績から考えれば圧倒的に有利なチーム編成でしたが、ぶっつけ本番のTTTだったことや、色んな準備不足も否めず、本来の実力を活かすことが出来なかったかなという印象。
しかもこのイベントは一般参加のチームと混走で10秒間隔でスタートすると言うかなりタイトなスケジュールが組まれており、追い越しが重なると抜けない局面があったりと、運も左右する。
3周目には運悪く追い越しが出来ず、先頭にいた大喜だけが抜けて隊列が崩壊するアクシデント。
そのまま気が付かずにバラバラのまま走るなどのロスもあり、最終ラップも崩壊しかけて、タイムは伸びずブリッツェンから12秒程遅れた2位。
自分自身、チームTTでの走り方が周りの選手とリズムを合わせられず、かなり反省点の多い内容だったので、また次があるなら修正して走りたいところ。
とはいえ、宇都宮で何かとお世話にもなる古巣のブリッツェンが勝ったのは素直にリスペクト。
強かったし流石のチームワークでした。
そして迎えた今日のロードレース。
58kmと短距離だし、これと言った登りはないものの、灼熱のサーキットでスピードが上がれば逃げが最後まで行くことも半々くらいであるコース。
自分としてはチーム内ではスプリンター的立ち位置だが、帰国後の落車で指を怪我して、スプリント出来ない状態だったので、逃げ切り優勝だけにフォーカスしてスタート。
2周目で早くもマリノ選手(マトリックス)、石上選手(愛三)、雄大選手(キナン)、自分の4人逃げが決まる。
まだ先が長いなぁと思っていたら、寺田選手(シマノ)が合流し、更にはBSの橋本選手が単独で追いついて来た。
6人の脚のある選手が揃って、少しペースを落ち着かせながらローテーション。
しかし集団も追撃の動きがあり、大喜やブリッツェンの小野寺選手らを含むエース格が揃って合流。
これは全チームゴーだろ!
逃げ切り行ける!
と、1人舞い上がって牽きまくっていたが、キツい選手が出てきてローテーションが回らなくなり、せっかく脚を使いまくったのに集団も繋がっていた。
(捕まった時の落胆と言ったらない)
そんな訳で一瞬集団でリカバリータイムに入るが、次のホームストレートで10人くらいが前に行って集団がスローダウン。
チームとしては前に小石さんだけだったので、他の選手を引き連れないように単独ブリッジ。
先頭もそれ程ハイペースではなかったので、あっさり追い付く事ができ、2回目のエスケープ開始。
今度は最初から人数が多かったので楽だったが、簡単に1分差を得ることが出来て逃げ切りの可能性が出て来た。
しかしこのメンバーを不利と感じたキナン、シマノが集団を牽引し始め、逃げに乗った横山選手、花田選手もローテに加わらなくなった。
ブリッツェンの2人も抑えの指示が出ており、タイム差が縮まって来てしまったので、小石さんと自分で攻撃開始!
ラスト2周でペースアップしたら愛三の譲選手のみが着いて来て、3人で行けるかと思ったが、「ごめん!無理!」とお断りされてしまったので、とりあえず小石さんと2人で逃げ切りを目指す。
最終周で集団とのタイム差をバイクから聞くことが出来なかったが、十分なギャップがあると判断して、ホームストレートでアタック!
独走で最終ラップに入った。
誤算だったのはアタック後にオーバーヒートして自分自身が踏めなくなったこと、更に他の追走が集団に吸収された事でUKYO以外のスプリンターチームが全力で捕まえにくる体制になってしまった事。
今まで逃げて来て余裕だったのに、やはり1人になるとペースの維持が難しい。
振り返るたびに白と青のトレインが近づいて来て、逃げ切りが赤信号に変わって来た。
最後まで足掻いて500mの登りをスプリントしたが、最後の200mで大集団に呑まれてしまった。
喰われた瞬間、今までの苦労が水の泡になった絶望感に包まれて心が折れた😂
たらればだけど、ギリギリまで小石さんと協力していれば逃げ切れたとも思うし、早まってしまったなと反省。
リザルトとしては集団のケツで、惨敗だったので負け惜しみにしかならないが、今日1番強い走りが出来たと思いたい。
最後は悔しくて仕方なかったけど、レースは楽しかったし全力をぶつけることは出来た。
勝てる時もあれば負ける時もあるのがロードレースだけど、もっと強くなりたいなと噛み締めた鈴鹿遠征でした。
現地でも中継でも、沢山の応援を頂き嬉しかったです。
暫くレースが空くので、傷を癒しつつパワーアップしていきたい。
それではまた!
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帰国してからというもの、スペインで風邪をひいてから熱は下がっていましたが、少し調子の悪い日が続いていました。
そんな中でも軽めのライドをしようと練習に出た途端、落車して怪我をしてまた乗れなくなったりと、散々な休息でした。
幸いにも骨折などはなく、深めに削れた指以外はほぼ完治。
快適とは言えない状態でしたが、トレーニングはそれなりにハードなメニューもこなせたので、なんとかレースを走れるであろう状態に戻せたかと思います。
そんなわけで、明日、明後日はシマノ鈴鹿に参戦します。
UCIレースではありませんが、JCF公認レースで全日本の出場資格が獲得できたりと、沢山の参加者が集まる人気の大会です。
自分自身は2018年以来5年ぶり2回目の参戦となります。
これは自慢なのですが、前回出た時は運良く逃げから飛び出して優勝することができたイメージの良いレースでもあります笑
↑2018年記事
明日のチームTTは初めての参戦になりますが、全日本TTワンツーの2人がいるので足を引っ張らないように頑張りたい。
二日間ともにYouTubeのシマノ鈴鹿公式アカウントでライブ配信がありそうなので、現地に来られない方もよければご覧ください。
確か15時ごろスタートだったかと思います(要確認)
明日は朝早くから移動なのでこの辺で。
それではまた!
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ブログの方では報告が遅れてしまいましたが、欧州遠征第2戦目のGetxoは、レース2日前夜から高熱で寝込み、出走することができませんでした。
この遠征のために全日本後も休まず練習してきたし、特にGetxoは「コース特性が合っているからアツシに狙ってもらう」とチームからも期待されていたので、どうにかして走りたかったし残念でした。
とはいえ、それ以上に症状の辛さが勝り、その時は起きることもままならず、どうにもならなかったというのが本音。
寒い雨の中レースを走って、免疫力が落ちているのは感じていましたが、持ち堪えられなかったのは弱さでした。
仕方なくレースはLIVEで見ましたが、思いがけず前半からワールドチームが動いて逃げ切るという荒れた展開でした。
チームとしては前々での展開は出来なかったものの、石橋さんが46位で完走するなど、健闘してました。
今回の欧州遠征は10日弱で2レースという短期遠征でしたが、まずはこの機会を作ってくださったチーム関係者の方々に感謝です。
自分自身は1レースしか走ることが出来ませんでしたが、これまで何年もヨーロッパで走ってきたからこそ感じる「成長」を少し実感できた遠征でした。
今までの自分だったら、このカテゴリーで逃げに乗るところまでは出来ても、プロチームの選手と対等な走りをすることは難しかったと思う。
ワールドチームの選手との差はまだ大きいのが本音ですが、問題なのは自分の成長が止まらないこと。
世界一にはなれずとも、自分の限界にチャレンジし続けたい。
幸い抗原検査は陰性で、レースの日には平熱に戻ったので、1日の夜に帰国することができました。
今後の予定としては、8月19日のシマノ鈴鹿を除けば1ヶ月半ほどレースが無いので、サマーヴァケーション突入です。
まずは休んで体調を整えて、再始動したいと思います。
それではまた!
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レースを終えて、疲れ果てたまま1日経ってしまいましたが、怪我なく1戦目のオルディシアを終えています。
LIVE配信を観てくださった方はご存知かと思いますが、今回は逃げにトライして積極的なレースを作ったものの、最後に力尽きて勿体無い結果となりました。
改めて昨日のレースを振り返ってみたいと思いますので、是非最後まで読んでいただければと思います。
簡単にコースの説明をすると、3kmちょいの登りを含む31kmの周回を3周し、ラスト2周は距離の短い急勾配な坂が追加されたコースを回る計166kmほど。
厳しいコースだが、途中の平坦区間は単調で、圧倒的集団有利なコースでもあり、終盤に抜け出したクライマーの逃げ切りか、攻撃に耐えたパンチャーのスプリント勝負か、色んな可能性のあるコース。
自分としても苦手なコースではなく、展開次第ではリザルトも狙えると考えていたが、チームオーダーとしては大喜とベンジャをエースに、レイモンドは2人のサポート、他の3人は逃げにトライするようにというプランに。
勿論3人全員が逃げに乗るわけではないので、みんなでカバーしながら誰かを乗せられるようにという感じだが、個人的にはあまり少人数の無駄足確定な逃げには行きたくないと言うのが本音。
会場に着くと、バスク人たちの熱狂的な声援を受けながらスタートを待つ。
この日は天気も悪く、気温も最高で15℃ほどと、日本では考えられない寒さだった。
おまけにスタートと同時に雨が降り出して、寒いし危ないアタック合戦が始まった。
正直今日は逃げたくないと思っていた私だったが、この寒さの中ワールドチーム5チーム、プロコン9チームの後ろでヒラヒラするのはモチベーション的にも逆にしんどいと感じて、逃げようと決心。
タイミングよく10人のワールドチームを含まない逃げに乗ることができて、残り150kmの旅が始まった。
最初の山岳に向かう中、監督からの無線で「山岳賞かスプリント賞取れそうなら狙っていけ」と言われたので、先ずはKOMにトライ。
事前にコースを熟知していたおかげで、他選手が早駆けするのに冷静に対処して1位通過。
この時点ではかなり余裕があって、調子の良さも感じた。
タイム差は2分30秒まで開き、2周目の山岳賞もスプリントを制して1位通過。
しかしタイム差が1分20秒まで縮小しており、これに合わせて逃げグループも平坦を踏み直して2分ちょいまで戻した。
10人いるとサボる選手もいたりするが、それほどキツさは感じなかったので、うまく終盤に上げ直しができれば集団を騙して前待ち作戦ができるのでは?と期待した。
ワールドチームが全チーム集団をコントロールする以上、逃げ切りが万に一つもないことは承知の上だが、終盤の細い登りの後くらいで捕まれば、逃げ損にならない展開も期待できる。
しかし3周目の登りでタイム差もまた縮まり、痺れを切らしたエウスカルテルのイササ選手がアタック。
反応して3回目の山岳ポイントも1位通過するが、他の選手がドロップしたことで2人旅が始まった。
この時点でまだ残り78km。
長すぎるし終わってみれば判断ミスだったかもしれない。
ここまで余裕だと思っていた脚は、2人になった瞬間運動強度が跳ね上がり脚パンに。
でも後戻りもできず、こうなったら行けるところまで逃げてやろうと腹を括る。
4周目のエキストラクライムに突入し、ここを1位通過すれば残りのKOMを全て取られても逆転不可。
実質確定となるので、ここまでは逃げ切りたい。
イササ選手から、KOMは譲ると言われたので、安心して牽き倒し、4回目の1位通過。
(あざす)
あとは完走すれば山岳賞である。
しかしここへ来て急に脚が動かなくなった。
この感覚はエネルギー切れ!と気がついた時にはもう遅く、何を摂取してもお腹に溜まる一方でエネルギーに変わらない。
残り47kmで集団に吸収され、そのまま登りで遅れをとってしまった。
頂上でチームカーの隊列に残っていたが、テクニカルな下りも相まって追いつけず、ロットの選手と2人で最終周回に入った。
タイムアウトは最終周まで6分で降ろされると聞いていたが、最終周に入ったらOKなのか、制限時間があるのか明記されていなかった。
とは言え、普通のペースで走れればまず問題ないはずだった。
が、人生最大クラスのハンガーノックに陥った私は、普通に自転車に乗れる状態になく、まさに地獄の時間だった。
登りでロットの選手から千切れてからは、そのまま草むらにダイブする勢いでフラフラで、山岳賞がなかったらフィニッシュまで辿り着く前に辞めていたと思う。
命からがらゴールして、そのまま表彰エリアに向かったが、下された判決はタイムオーバー。
かなり惨めな気分になったけれど、これ以上早く走る事は不可能だったし、自分の問題なので受け入れるしかない。
(繰上げで最後の山岳ポイントを獲得したアユソに)
肝心のレースの方は、UAEがチーム力を見せて、最後のアクシデントがありつつもヒルシが優勝。
チームとしては大喜が最後の登りまで粘って59位が最高位でした。
当初思い描いた目標には届かなかったし、自分自身も悔しいレースになったけれど、現地のサポーター、関係者からも「小さい日本人が凄い走りをした」と少し爪痕を残すことができたので、無駄ではなかったと思いたい。
また、久々に会う元チームメイト、スタッフとも沢山再会して、DELKOやEF時代の繋がりを嬉しく思った遠征でもありました。
さて、長くなりましたが、沢山の応援メッセージもいただき、感謝しております。
次のレースは30日のゲッチョ。
今日はかなり疲れを感じていますが、超回復して頑張ります!
それではまた
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全日本ぶりのブログとなりますが、JCL TEAM UKYOとしては初めてのヨーロッパ遠征でスペインのバスク地方からの更新になります。
灼熱の日本で汗だくになりながらトレーニングの日々を送っておりましたが、コンディションはここまで落とすことなく、良い準備ができてヨーロッパに来れたかなと思います。
今回予定しているレースは7月25日の「100th Prueba Villafranca- Ordiziako Klasica(1.1)」と、30日の「Circuito de Getxo(1.1)」の2レースで、いずれもスペインの1クラスのクラシックレースです。
1戦目のOrdiziaは、2019年にナショナルチームで参戦しており、グルペットの35位でフィニッシュした思い出。
しかし今年は名前の通り100回大会記念で、過去ないほどメンツが濃いようで、厳しいレースになりそうです。
とにかく暑かった記憶で、今回もそんな心構えで来たのですが、着いてみれば朝晩は12℃くらいまで冷え込み、慌てて長袖を買ったほど😅
今回はこの6人で。
大喜の日本チャンピオンジャージも完成しお披露目。
平地も山も練習環境は最高で、気温もちょど良くて快適です。
自炊式の大きなペンションを借りて、みんなでワイワイしながら滞在しております。
昨晩は自分がお米を炊いてチキンを焼くなどした。
現地時間でツールが見られるのは良い。
そんなツールも今日が最終日ですね。
さて、そんな感じでゆったり過ごしておりますが、明後日のレースに向けてしっかりコンディションを合わせて臨みます!
それではまた
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全日本選手権から一夜明け、ようやく後片付けを終えたところ。
皆さんもう結果はご存知かと思いますが、大喜が優勝して全日本チャンピオンに!
そして自分もアシストの役割をこなしながら2位に入ることができ、チームとしてTTに続き1、2フィニッシュを達成しました。
レース内容も厳しい展開の中で勝ち取った勝利で、これ以上ない結果だったと思います。
以下レポートです。
今年の全日本選手権は修善寺の8kmサーキットを20周する160kmで、距離こそ長くないが、獲得標高が5000mに迫る世界的に見ても屈指の難コース。
自分自身ここ最近は登りも強くなってきたと思っているが、TTの結果で自分が1番遅かったこともあり、レース前のミーティングでは小石さん、大喜のダブルエース体制で、自分はアシストとして動くという指令になった。
いくつかのプランが出る中で、最終的に纏まったのは自分が前半から逃げること。
それなりに他チームから警戒されているであろう自分が逃げに乗ることで、ライバルにプレッシャーを与えつつより厳しいレースが作れるはず。
もし集団が止まって逃げ切りの展開になっても、自分で勝てる状況ならチームとしてもゴー。
個人的には序盤で死ぬアシストではなく、勝ち負けを争うレベルの逃げを決めてやろうと意気込んだ。
(📸cyclowired)
いざレースがスタートすると、長丁場のレースにビビってか誰もアタックしないので、自分から口火を切るアタック。
自分から動くことで、逃げる意思をアピールして他チームの協調を誘ってみた。
流石に一発目は決まらず、2周目に入ったところでブリッツェンのアベタカさんのアタックに便乗してさらにアタック!
かなりの人数がいたが、集団が割れていたので集団が諦めるまで先頭で踏み続ける。
プラン通りではなかったが、エースの1人の大喜がこの逃げに合流したので、この逃げが勝ち逃げになれば完璧だ。
最初は17人ほどいた逃げグループも、集団との追いかけっこで踏み直しをしていたら8人に減っていた。
タイム差は最大5分近く開いたが、中盤でEFの橋川丈選手、シマノの井上選手、ホビーレーサーの石井選手がドロップし、粘った愛三の渡邊選手もドロップ、早くも4人での旅が始まった。
いくつか逆風となったのは、逃げに乗せられなかったブリッツェンの他に、EFとシマノも集団牽引に加勢してタイム差を詰めにかかり、後方集団でエースとして待機していた小石さんが2度にわたるメカトラでレースを降りてしまったこと。
監督からも、2人で勝負するしかないから任せたぞ!と檄が飛ぶ。
終盤は集団のエース格が動き始め、新城選手始め急激なペースアップで詰めてくる。
とはいえ、後ろは後ろでインターバルがかかってキツイはずだし、こちらももう少し上げ直しができるペースを保っていたので、徐々に逃げ切りが見えてきた。
そしてラスト2周の激坂区間で、最初に動いたのは石上選手。
ここには自分が反応してペースが一旦落ちた瞬間、今度は大喜が凄いスピード差でキレのあるアタック!
(Cyclowiredより)
遅れて反応した元喜選手を力ずくで引き離した大喜が残り1周半で独走体制に。
自分は石上選手をフォローしておりここから遅れてしまったが、次の登り返しでアタックして元喜選手を追う。
前半から中盤にかけて調子よく走れていた私だったが、いつの間にか脚がすっからかんで、本当に限界寸前だった。
ラスト1周に入るところで元喜選手に追いつき、あとは大喜の優勝をお膳立てするのみ。
ここからは付き位置させてもらったが、元喜選手も強くて、アタックする余力はなかったのでスプリントで確実に2位を取ることに。
最後は大喜が本当に強くて、1周で1分以上の差を開けて圧倒的な勝利。
一方自分は残り300mからスプリントして余裕の2位、と言いたいところだが10秒踏んだ後に脚が止まって本当に焦った。
こんなにTSS溜まって出し切ったレースは久々だ。
今日はスタートからアシストとして割り切って走ったので、脚の使い方が雑になってしまったけれど、こうして1、2フィニッシュという形で終えられたことは力の証明になったと思う。
まだまだ本当の強さには程遠いけれど、27歳になった今もまだ着実に成長していると感じている。
今年は大喜が強かったしチャンピオンはお預けだが、来年は絶対自分が勝つつもりで走りたい。
チームメイト、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
そしてともに走ったライバルの選手たちにも、良いレースを作ってくれたことに感謝。
沢山の応援もありがとうございました!
それではまた!
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ブログでの報告が遅れましたが、昨日は全日本TTでした。
結果から言うと、4位で終えました。
最悪な結果ではないけれど、自分の思い描いたTTは出来なくて、チームメイトに負けたのも凄く悔しいと言うのが本音(笑)
だけどこれまで一緒に戦ってきて、強いのも良く知っている小石さんの優勝を祝福したい。
せめて表彰台に残りたかったところですが、力不足でした。
簡単に振り返ると、自分は有力選手の集まるWAVE2ではなく、1組目のWAVE1での出走だったため、参考になるタイムもなかったので、自分の感覚を信じて集中して走ることに。
その感覚が鈍かったのか、自分の力を過信していたのか、1周目を8分42秒と思っていた以上の好タイムで突っ込む。
この時点で余力は残していたつもりだったが、2周目のラップの時点で30秒もラップタイムを落としており、気がつけば立て直しの効かないオーバーヒート状態になっており、ただ苦痛に耐える残り3周で、目標タイムから大幅に遅れる形でフィニッシュ。
暫定1位のタイムではあったが、残すWAVE2のメンバーを考えると自信を持って待てるタイムではなかった。
やはり2周目中間までは自分が全体のトップタイムで残っていたが、2周完了時で小石さん、大喜に逆転され、じわじわ離された。
更には最終周に入るところで新城選手にも逆転され、表彰台からも転落。
ペース配分を上手く刻めなかったことも反省点だけれど、そもそもTT能力の低さを実感した1日。
修善寺のCSCで異質なTTではあったが、テクニック面では自分にアドバンテージがあったと思うし、コーナーだらけのこのコースでDHバーを握った時間の割合は自分が1番多かったと思う(知らんけど)
期待していた結果を残すことはできなかったが、いつか勝てるまでチャレンジしたいと思っている。
さて、落ち込んでいる暇もなく、明日は全日本ロード!
チームとしてはこっちが本当に大事なレース。
自分の役割はチームから決められているけれど、ベストなパフォーマンスで勝利に貢献したい。
それではまた
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今週は全日本選手権!
そんなわけで、一昨日から会場となる修善寺近郊に入り準備している我々です。
まずは明日、個人タイムトライアルが行われ、チームからは小石さん、大喜、自分の3人がエントリーしております。(U23に大仲選手)
今年のコースはロードコースとしても厳しいことで有名な修善寺の5kmサーキットに、ホームストレートを2回Uターンさせて6kmにした右回りコース。
一般的なTTと比べて明らかにスピードが乗らないコースなので、機材チョイスや走り方が明暗を分けそうです。
(今日は生憎の雨の中コース試走)
ここ最近のスケジュール的にもTTバイクに乗れる時間はそれほど多くなかったし、登りとコーナーばかりで難しいコースですが、トータルで見たらTTバイクの方が速いと信じてHANZO TTで臨みます。
特殊なコースではありますが、苦手かと言われればそうでもないと思っているので、ネガティブにならずに楽しんで走りたい。
TTは自分との戦いなので、ベストを尽くした上で負けるなら致し方なし。
昨年はTTに出場しなかった為か、実績の問題か、今回はWAVE1での出走となるので、目安タイムもない状態になりますが、最後の有力選手にプレッシャーを与えられるように、そして自分はノープレッシャーで走りたいところ!
それではまた💪
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結果から言うと、5人のワールドツアー選手を揃えるカザフスタン勢に1、2フィニッシュされてしまいましたが、新城選手が3位、小石選手が4位に入り、当初の目的であった「上位2カ国に与えられるオリンピック枠の獲得」を達成することができました。
ただ、個人としては肝心なレース当日に体調が優れず、ほとんどチームに貢献することが出来ませんでした。
ここまで積み上げてきたものが1レースで一気に崩れたような悔しさと不甲斐なさの残るアジア選となりましたが、この苦い経験を糧に出来るよう精進したい。
多くの応援ありがとうございました。
(📸美和さん)
簡単にレースを振り返ると、今回のメンバーの中で自分が1番スプリンター寄りの脚質だったため、ほとんど登りがないと言ってもいい今回のコースで、スプリントになった場合は自分で勝負するプランだった。
とはいえ、各国の力差や出走人数の少ないアジア選の特性上、逃げ切りでの勝負になることが多い事から、チームとして有利な逃げであればゴー。
誰かを一本エースにはしないで、チームとして有利な展開を手繰り寄せるように動くプラン。
レース序盤は、留目選手や大喜選手が積極的に動いてくれて、中盤には小石選手と留目選手が乗った15人ほどの大きな逃げが決まり、最大で2分40秒ほど開いた。
正直この時点で今日のレースは決まったかな、、、とすら思ったが、逃げに送り込めていなかったスプリンターチームのタイナショナルが全開で追走をはじめ、残り50km地点にある700m12%の一番キツイ登りではカザフのペースアップもあり、その後集団は1つに。
カウンターで新城選手とバーレーンの選手2人逃げが決まり、後ろはアタック合戦をしながら追う展開に。
この時点で自分は吐き気と頭痛に苦しみ、みんなのフォローをしたいのにそれどころじゃないキツさだった。
ここまでの展開で自分が1番足を使わない役回りをさせてもらっていて、本来であればフレッシュな状態で迎えられた最終局面で、海岸沿いの横風区間で受けたカザフの攻撃に対応する余裕がなく、更に集団からパラパラと追走のアタックがあった所にも乗れず、ラスト10kmで終わった集団に取り残された。
チームとしては逃げで消耗していた新城選手に勝負を託す形になってしまい、自分がチームの歯車として機能しなかったことが悔やまれた。
レース後は暫く呼吸ができず、普段味わうレースのきつさとは違う苦しさだった。
こんなに情けないレースは久々。
代表として選んでもらっただけに、暫く自分を責める気持ちになったけれど、終わったことを嘆いても仕方なし。
その後は色んな方と話し、こんな事で凹んでいられないなと、また前を向くことができました。
心の支えになってくれる人が周りにいてくれることが今の自分にとっての救いです。
SNSを見ると批判意見も散見しますが、それすらも反骨精神で力に変えたい。
次は全日本選手権!
今年はTTとロードにエントリーしているので、ここまで少しハードスケジュールではありますが、リベンジ出来るよう準備していきます。
それではまた日本で
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既にJCFなどで発表がありましたが、今月13日に行われるアジア選手権ロードレースに選出され、タイに来ております。
メンバーは新城選手、小石さん、大喜、留目君、自分の5人。
自分自身、アジア選手権の出場は8年前のタイ以来3度目。
久々の日本代表遠征で身の引き締まる思いです。
TOJ、熊野と遠征が続き、息つく間もなくタイへ移動してきましたが、少し早めにタイの蒸し暑い気候に慣らせるのは良かったです。
今回滞在しているのはタイのラヨーンという街。
ちょうど2ヶ月前にツアーオブタイランドの最終ステージで泊まったホテルと同じで、また来ちゃったよ〜という気持ちw
今日は100kmほどコース試走も兼ねてトレーニングに行きましたが、概ね予想通りな平坦基調のアップダウンコース。
レースは13日の現地時間8時スタート(日本時間10時)、156kmで争われます。
YouTubeにも今日の様子をアップしたので宜しければご覧ください!
それではまた!
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結果から言いますと、フィニッシュを目前にしてトラブルに見舞われた大喜が遅れてフィニッシュしたため、総合ワンツーは守ったものの、ゴール着順の合算で僕が逆転の総合優勝と言う形になりました😂
全国の山本大喜ファンの皆様、ごめんなさい😂
何とも言えない自身初のステージレース総合優勝となりましたが、最終ステージは決して楽な1日ではなく、チーム一丸となって戦い守り抜いた結果なので、先ずは喜びたい。
最終ステージの太地町コースは、大きな山こそないものの、いやらしくテクニカルなコーナーと急坂を組み合わせた、毎年半分以上のDNF者を出す悪名高き周回コース笑
スタート前に入部選手と話し、2018年にリーダーで迎えたこのステージで、ライバルの総攻撃にあって失ってしまった話を聞きながら、少しのプレッシャーを感じつつスタートへ。
とは言え、今回のシチュエーションでは、TOJのチャンピオンらが豪華アシストとして動いてくれるので、トラブルさえ無ければ守れると言う自信もあった。
(リーダージャージを着る大喜のお下がりで山岳賞ジャージを着用)
いざレースが始まると、総合3位から10人ほどが同タイムだったこともあり、3周目と6周目にあるボーナススプリントに向けた動き、1発逆転に賭けたアタックと、激しく撃ち合いが続いた。
1回目のスプリントでは、武山のリードアウトを受けたベンジャが3位通過して1秒獲得。
結果としてベンジャも総合6位に留まった。
スプリントの直後、今度は愛三が総出で集団を牽引し始め、最初は何が目的か分からなかったが、スプリントで脚を使った武山がドロップしてしまい、なるほど、スプリントに参加した総合上位勢を苦しめる作戦であったかと。
そんな激しい動きの中で、今度は僕のバイクがトラブルでdi2が動かなくなった。
海岸線の旧KOM坂をアウタートップ近くで登る羽目になり、バイク交換を余儀なくされた。
チームカー序列が1番だったこと、田村メカの素早い対応で早めに走り出すことが出来た。
さらに石橋さんとネイサンが下がってきてくれて、集団復帰を手伝ってくれた為、危機を脱することが出来たが、初めて乗るスペアバイク(クライマーモデルのO2VAM)で、ポジションや乗り味が微妙に違うので、最初は違和感があった😂
復帰した周にスプリントポイントがあって少し苦しんだが、その後キナンの元喜選手が飛び出して集団はネイサンのコントロール下に置かれ落ち着いた。
翌周の登りでタイム差が縮まったタイミングで同じくキナンのトマ選手が元喜選手に合流するも、2人とも総合で5分以上遅れているため容認。
集団では広島のダイボール選手が執拗に攻撃してくるが、全てネイサンとベンジャが捌いてくれた。
最終周になると愛三がスプリントの為に先頭に出てくるが、時既に遅し。
2人の逃げ切りが濃厚となったタイミングで、まさかの大喜がパンクに見舞われる!
ラスト3キロ以内のトラブルはその時点いた集団と同タイム扱いになる救済措置が適応されるが、まだ距離があったため危機的状況。
チューブレスタイヤでシーラントに助けられたか、ギリギリラスト3キロまで集団内で走行できたため、救済措置が適応されて同タイム扱いに。
僕は集団の後方で安全にフィニッシュしたが、着順が大喜よりも上だったため、同タイムながら自分が棚ぼた総合優勝になりました😂
長年キナンチームに所属して、このツールド熊野を目標に頑張っていた大喜には勝って欲しかったけれど、初日のステージ優勝と山岳賞をあげたから勘弁を笑
山岳賞のトップ3も総合と同じメンツ。
3位のトレンガヌ所属のセインベヤール選手は、シーズン最初のサウジツアーから戦ってるライバル。
大喜曰く、ジュニア時代からのライバルだそう。
TOJに引き続き、総合1,2,6位に送り込んだ我々はもちろんチーム総合もトップ。
みんなで表彰台に上がることが出来ました。
今回のツールド熊野では、日本人選手達で総合ワンツー出来たことが個人的にはとても大きな意味があると思います。
因みに日本人の優勝は2008年の清水都貴さん以来だとか。
日本のチームとして世界を目指すのであれば、日本人選手の成長は必要不可欠だと思うので、こうして力を見せれたことは大きな自信になりました。
勿論、アシストに徹してくれたネイサンとベンジャの力無くしては総合も守り切れなかったので、本当に感謝です。
要所要所で助けてくれた石橋さんと武山にも感謝!
そして大喜も、初日のステージで1人だったら絶対逃げ切れなかった!
高校時代からのライバルだけど、こうしてチームメイトとして一緒に勝利出来て最高でした。
昨日はネイサンのバースデーだったこともあり、祝勝会と合わせてささやかにお祝い。
彼は和食好きで、いつも渋いチョイスをしてくれます笑
さて、喜びに浸るのも束の間、また大事なレースが続くので、気を抜き過ぎずに次に備えます。
それではまた!
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昨日更新を忘れておりましたが、古座川ロードレースは台風の影響でレースキャンセルとなりました。
災害級の豪雨と強風で、河川も増水し警報も出る状況で、安全を考えてもレース開催どころではなかったと思います。
ギリギリまで開催できる可能性にかけて主催者の方々は努力されていたと聞きますし、非常に残念でしたが、ツールド熊野に望みを託して今日を迎えました。
今日は朝になる頃には天候も回復したものの、レースコースの至る所が台風の影響で通行止めになっており、開催も不安な状況でしたが、崩れてしまったという札立峠を省いた短縮コースで、第1ステージが無事に開催されました。
沢山の障害がある中開催してくださった関係者の皆様にまずは感謝です。
しかし札立峠がなくなって、勝負所が2回の丸山千枚田のみとなり、レース距離も63kmとかなり短くなったことから、レースプランも考え直さなければいけません。
チームとしては、今日のステージではボーナスタイムが付かないことから、登りでセレクションしてなるべくこのステージで盤石なタイムギャップを持って勝つことが理想であるが、小集団スプリントになれば自分とベンジャで相談してステージを狙うプラン。
何れにせよ厳しくて速い展開に持ち込むことが我々の勝率も上げるはず。
いざレースがスタートすると、レース距離が短いことも相まって、過去1のスピードで序盤のアップダウン区間をアタックの打ち合い。
自分は序盤から逃げに乗る役回りでは無かったが、大人数が行くorチーム的に不利な状況であれば動いていった。
厳しめにチェックしていたこともあり、トレンガヌのモンゴル人選手単独を容認してからは石橋さんが集団のペースを保ってくれて、1回目の千枚田に突入。
登りに入ってからは、武山が下からハイペースで牽いてくれて、終盤に大喜がもう1段階ペースアップ。
山岳ジャージも狙うと言っていた大喜が、KOM手前で逃げていたセインべヤール選手を抜き去り1位通過。
番手に付けていた自分が2位通過して、後ろを見ると集団はバラバラだった。
大喜がそのまま先行して下りに入るが、自分の後ろも少し離れており、大喜にジャンプするか後ろに戻るかの2択を迫られた。
後ろのグループは既に8人ほどで、そこにベンジャとネイサンがいたことから、前で大喜と協力して逃げてみることに。
ここから残り30kmちょっと、2人でゴールまで逃げ切るのはかなりキツイが、後ろで待機してる2人の助けにもなるだろうと思って、行けるところまで逃げてやろう作戦。
追走8人と25秒、プロトンと1分という情報をもらったが、2回目の千枚田に入る頃には追走とプロトンが合流したようで、自分たちにとって吉とでるか凶と出るか。
フレッシュな選手が登りでかっ飛んで来ることを恐れていたが、頂上を超えても25秒差のまま下りへ!
UKYO以外の全チームが利害が一致して追いたいはずなので、ゴールまでの直線的な下り基調の道は2人逃げにとって不利だが、チームメイト同士ということで、一切の出し惜しみなく、僕らが持っている力全てで逃げ続けた結果、ラスト3kmで40秒差!
これは勝ちが濃厚!
キナン出身の大喜にとってツールド熊野は特別なレースで、スタート前から自分が狙いたいと言っていたので、今回は大喜が強かったし勝利は彼にプレゼント。
最高の形でワンツーフィニッシュを飾ることができた。
後続とは36秒差がつき、総合優勝に向けて大きく近づきました。
今はライバルチームであるものの、キナンの角口会長が表彰式で見せた笑顔を見て、今日は大喜の日だったなと思ったり。
明日もハードなコースで、総合逆転に向けた攻撃もあると思いますが、このチームなら守れるという自信を持って臨みます!
それではまた
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明日から始まる古座川ロード、ツールド熊野の為に、和歌山県の太地町に来ております。
(丸山千枚田)
明日開催される古座川ロードレースは、UCI2クラスの1dayレース。
そのまま土日に開催されるツールド熊野は、例年やっていた赤木川清流コースがなくなり、初日から熊野山岳のステージで、2日間のステージレースに。
3日間の連日開催ですが、2レースに分かれた事でUCIポイントは2倍付くので個人的にはお得だなと感じます笑
とは言え、問題なのは明日の天気。
降水量が今夜から10mmを超える激しい雨で、果たして無事に開催できるのかという不安もあります(既に外からヤバそうな音が)
俺たちゃ鮭じゃねーんだ!と言いたくなるようなレースにならない事を願う😂
まずは安全を第一に、いいレースが出来るように頑張ってきます。
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昨日TOJが終幕し、爺ちゃんへ報告に行ったり移動したりでバタバタしていたらブログの更新を忘れておりました。
さて、簡単に昨日の東京ステージを振り返りますと、チームとしての最重要ミッションは、個人総合1位と3位を守ること。
そして自分の総合タイムが2位のダイボール選手と10秒差に迫ったことから、ステージ優勝すれば総合2位にジャンプアップ出来る。
なのでステージも狙って逃げ切りは許さない方針。
中間ボーナスも3回あるが、3回ともトップ通過したとしても9秒獲得で、1秒足りないので、どのみち最終スプリントでも3位以内に入る必要がある。
であれば、最後のスプリントに賭けた方が体力的にも効率が良いだろう。
(スタート前に)
レースがスタートすると、早速アタック合戦が始まり、ここまで見せ場が作れていなかったチームも、なんとしても爪痕を残したいという気持ちを感じた。
この東京ステージは、完全な平坦で集団の中にいればまず千切れる心配はないので、ここまで完走を目指していた選手らも積極的だったように思う。
とは言え、力なきものが逃げを決められるほど甘くはなく、マリノさんが力ずくのアタックで5人の逃げを決めた。
自足のあるメンバーであったが、集団は信頼のチームメイトがしっかりコントロール。
ネイサンと自分以外の4人が集団牽引してくれたので、タイム差は最大でも1分50秒程度に抑えて、他のスプリンターチームが協力してくれるまで維持。
終盤に入ると、ポイント賞のランパーティ徹するトリニティーが主導権を握り、マトリックスが抑えに入るような形で周回。
ラスト1周に入る前には全ての逃げが吸収され、大集団でのゴールスプリントへ。
ネイサンは後方で安全にフィニッシュすることを選び、大喜とベンジャが自分をサポートしてくれていたが、ベンジャがチェーン落ちで姿を消し、代わりに大喜がいい位置まで運んでくれたが、最終コーナーで番手を落としてしまった。
その後も下がってきたアシスト選手に挟まれたりしてスプリントに参加することも出来ず、ちょっと悔しい幕引き。
(BSトレインはお見事でした。自分は12位でなだれ込み)
総合リーダーチームとしてレースを纏める立場になると、自ずとゴール前で列車を組む要員が不足してしまうものですが、美濃で痛感した通り真っ平の単調スプリントは苦手です。
総合ジャンプアップはならなかったものの、終わってみれば総合1位と総合3位、ベンジャも4位でチームはもちろん団体総合優勝。
こんなに大成功なTOJはなかっただろう。
(TOJが始まった時に、自分が最後この場所に立つとは夢にも思わなかった)
TOJが1クラスになり、富士山ステージが組み込まれて以降、日本人が総合表彰台に上がるのは非常に難しくなり、自分が知る限りでは初ではなかろうかという奇跡。(増田さんが2021年勝ってますが)
もちろん今年はUCIプロチームが参戦しなかったり、展開の運に恵まれたのは確かですが、今回のTOJは自分のキャリア最高のパファーマンスが出せたレースだと思います。
当初アシストとして参加し、序盤のステージでは集団牽引をする側でしたが、その中でも生き残って自分のチャンスが回ってきた時に掴めたのは、ただのマグレじゃないはず。
全員がエースになり得る最高のメンバーと、最高のスタッフの皆んなで表彰台に上がれてよかった。
素晴らしいサポート、本当にありがとうございました。
そして8日間沢山の応援、本当に力になりました。
2日ほど休んだら、また次のレースに向けて準備します。
それではまた
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そんな今日の相模原ステージは、総合争いを決する上でもラストチャンスと言えるステージで、コースの難易度は決して高くないものの、逆転を狙った動きでレースが激しくなれば楽には走れないステージ。
うちとしては、総合に関係ないメンバーを逃きらせてセーフティーにゴールするのも手ではあるが、相模原ステージはチーム拠点のあるホームステージでもあり、また集団スプリントに纏めても勝てる可能性がしっかりあることや、まとめ上げるチーム力もあると判断して、逃げの選別はするが最後は捕まえてステージを取りに行くという意思を持ってスタート。
レースは1周13.8kmを7周する107kmのショートステージ。
おまけに2周に1回のボーナススプリントと山岳賞(計3回)が設置され、山岳賞争いがキンテロ選手(広島)と兒島選手が僅差で争っていた為、レース展開に大きな影響を与えた。
うちとしては驚異にならない逃げを容認するプランであったが、逃げの選別を厳し目にチェックして潰し回ったことで、永遠に逃げが決まらない。
(他のチームならエースを張るレベルのアシストで心強すぎた)
そのお陰で3回あるボーナススプリントのうち2回は集団1つで迎え、ポイント賞とワンチャン総合2位へのジャンプアップの可能性に賭けてスプリント。
2回とも1位通過に成功し、6秒獲得。
3回目のスプリントはフォンチュンカイ選手が単独で逃ており、集団の先頭で2位通過。
ここまでで8秒を稼ぎ、総合2位のダイボール選手も2秒稼いだことから、14秒差に詰め寄った。
ステージでも勝てば10秒取れるので4秒差になることに気づき、ちょっと期待に胸膨らんだ。
(photo by cyclowired) チームメイト強すぎ問題。
最後はベンジャと自分の2人体制で勝てそうな方で勝負すことに。
これはどちらか一本に絞って連携するべきだったかなというのが後の反省。
ラスト500mから登りが始まり、ここにメイヤスを引き連れたトレンガヌのモンゴル選手が先頭で突っ込んでいった。
最終コーナーに向けてフルスプリントするセインべヤール選手のペースで、自分の前の選手が2人遅れたので、少し後方から追い上げる。
昨年優勝した時の経験上、最終コーナーは先頭でクリアしたかったが、コーナーに合わせてポイント賞のランパーティ選手が加速!
前に出来れないまま、2番以降がメイヤス選手(トレンガヌ)、ベンジャ、自分と横並びになってコーナリング。
自分は一番アウト側になってしまい、スプリントを開始するとともにアウト側をランパーティ選手が閉めてきたため、ベンジャもブレーキ、自分もフェンスギリギリでブレーキ。
一旦足を止めてから左に進路を変えてスプリント再開した時には既にゴールラインを超えていた。
結果はベンジャが2位で、自分が3位。
思うにスプリントできず悔しかったが、ランパーティ選手が1枚上手でした。
ハードな展開だったけど、それ以上に今日のステージは楽しかった!
ランパーティ選手が勝ったため、せっかく中間ポイントで2点差まで迫ったポイント賞も、11点差に開いてしまった。
ボーナスタイムは3位で4秒加算し、2位まであと10秒。
明日の最終ステージで優勝すれば同タイムで逆転できるが、ピュアスプリンターじゃない自分がどうやってチャレンジするか悩みます。
もちろん優先すべきは今あるものを失わないことですが、最後まで貪欲にチェレンジしたいと思います!
それではまた!
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通常ならスプリンター寄りの自分にとって狙えるステージではなく、翌日に備えてゆっくり登のが通例であったが、今回はメイングループと2分半のアドバンテージを持って迎えることとなり、TOJ出場5回目にして初めて全力で登ることに。
とは言ったものの、前日のミーティングではチームの方針は最初と変わらず、ネイサンとベンジャ、小石さんで総合を狙うプラン。
最初の直線区間を石橋さん、大喜、自分がハイペースで牽引して、エースたちを発射させるという監督の指示だった。
自分の成績を狙うのであれば、序盤のハイペースに反応せずに、自分のペースを守ってTTのように走るのが一番速いのだが、ネイサンやダイボール(広島)のタイムから2分半以内に収められる期待値が低かったので、自分は仕事をしたのちペースで粘るオプションに。
レースがスタートしてすぐに、石橋さんの牽引で集団は縦長に。
チームで先頭を固めて行くが、想定外に早い段階でダイボール選手がペースアップで先頭に出てきた。
大喜が反応して、自分、小石さんと続くが、全く踏みやめる素振りもなく400wがチラつくパワーで踏み続けるので、大喜が限界を迎え、自分も戦力になれそうになかったのでオールアウト寸前で先頭グループからおさらばした。
最初の10分で完全にオーバーペースだったので、一旦呼吸を整えるべく順位を下げ、ここからはマイペース走法で頂上を目指した。
しかしやはり前半で早めにマイペース走法に切り替えていた選手らに抜かれていき、脚が帰ってこないまま激坂区間を苦しみながら通過。
前日一緒に逃げて、総合でも上位に来てしまったカーター選手だけは逃すまいと背中を追ったが、最後までペースは戻らず44分5秒の17位でフィニッシュ。
(最後の直登100mが恐ろしく長い)
チームとしてはネイサンが40分14秒のタイムで優勝!
総合でも首位に立った。
(ステージリザルト)
自分の総合ではネイサンから1:07遅れ、ダイボールから20秒遅れの3位。
結果的に、やはりネイサンが圧倒的登坂力で、懸念していたカーター選手のリードもひっくり返してくれたので、当初描いていたプラン通りになった。
ただ、個人的には自分の走りが出来ればあと30秒は縮められた気がするので、結果論ではあるが、プランミスだったかなと思う(あくまで個人的に)
チームとしては、総合1位と3位、ベンジャも4位と、上出来すぎる結果でここまで来れた。
明日はまたリーダーチームとして迎えますが、相模原ステージは一筋縄では行かないステージなので、心してかかりたい。
(少しでも自分にチャンスをくれようと動いてくれたチームメイトに感謝)
あと2日間、頑張ります!
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沢山の祝福メッセージ、ありがとうございます!
飯田ステージは登りと下りの周回コースで、12kmを10周する120km。
昨年はこのステージでチーム右京がワンツーフィニッシュで、総合優勝に近いた厳しいステージ。
個人的にはかなり登れるようにトレーニングしてきたので、セレクションされたグループに残れる自信があったが、やはり富士山ステージで強いネイサンとベンジャ、小石さんの3人を確実に上位でゴールさせる事が今日のミッション。
レースは山岳賞狙いのアタックと、総合でアドバンテージを取りたい有略選手らが激しく動き、最初の2周〜3周はかなりハードだった。
自分は危険な逃げを集団と繋いだり、登りのペーシングをしたりしていたが、収拾がつかなくなって来たので小石さんの指示で逃げにジョイント。
後ろから更に数名合流して、10人の大所帯で逃げグループに。
この時点で総合成績が1番良いのは自分だったが、富士山に向けてあまり先行させたくないカーター選手(広島)や、自分とタイム差の少ないフェリックス選手(EF NIPPO)が乗っていたので、タイム差が4分に達した時点で、チームから抑えに回るように指示が出た。
逃げにいたトリニティーや元喜選手(キナン)も同じような思惑だったのか、逃げの協調体制は崩れてペースがかなり落ちたが、集団も牽くチームがないのかタイムギャップは縮まらないまま終盤へ。
ここまできたら逃げ切りは濃厚。
ここからは自分が勝つことにシフトして走った。
いなべステージで凄い力を見せて逃げ切ったカーター選手がやはり1番の脅威なので、相手の底が知れるまで自分からは脚を見せないように走り続けたが、ラスト2周の登りでペースアップがあり、千切れた選手なども含めて、今日は勝てる気がして来た。
ラスト1周の登りでもカーター選手のアタックがあったが、自分とトリニティーの選手だけが反応出来て3人に。
しかしここから協調体制は取れず、ダウンヒルがクレイジーなフェリックス(元チームメイト)がトレンガヌの選手とキナンのライアン選手を引き連れて合流。
6人での勝負でラスト5km。
後ろからの不意打ちアタックに警戒して自分は最後方を取ったが、ラスト1kmで登り口からカーター選手がアタック!
反応したトリニティーは徐々に離され、変わってトレンガヌが間を埋め、追いついたところで自分からスプリント開始!
踏み込んだ瞬間に勝ちを確信出来るくらい脚が残っていた今日。
ここまで3位や2位で、このTOJでステージ優勝は難しいかなと思っていた中、この厳しい飯田ステージで勝つ事ができたのは本当に嬉しい!
総合でも集団と2分半の差が付き、アドバンテージを持って総合リーダーとして明日の富士山を走る事に。
チームのプランと違う形になってしまったし、果たして自分が富士山で生き残れるのか、難しいことは間違いないですが、せっかく巡って来たチャンスなので、明日は全力でトライしたい。
昔堺ステージで勝って着たリーダージャージとはまた違った、重みのあるリーダージャージ。
個人的な話ですが、昨夜に私の祖父が他界し、悲しい気持ちの中迎えた今日だったのですが、僕に運と力をくれて、天からイタズラをしてくれたのかなと、泣きそうになったポディウムでした。
ともあれ、先ずは明日の富士山ステージに向けて切り替えていきます。
それではまた!
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比較的大きな周回コースを6周する137kmだが、例年あった山岳ポイントの道路が、新しくトンネルができたことによりほぼ平地に。
毎年大集団スプリントになるこのステージでしたが、更に難易度が下がった印象。
チームとしては、明日から始まる総合争いに向けて、今日はレストday。
総合を狙う選手たちがタイム差を取られず安全にフィニッシュすることが最優先であるが、個人的にはスプリントにトライしたい気持ちがあり、リスクのない範囲で単騎であればチャレンジしても良いという事になった。
レースは総合に関係しない5人のメンバーが容認され、山岳賞やステージ狙いの思惑が一致した逃げは4分までタイム差を広げたが、リーダーのトリニティーを始め、強力なスプリンターを抱えるマトリックスらも牽引に加わり、最終周に入ることには1分を割って射程圏内に。
川沿いの平坦で最後まで粘った2人も吸収し、最後の登りで少し攻撃があったものの下りで一つになり大集団ゴールへ。
自分はコーナーが連続する区間でミスした選手などの煽りも受け、かなりポジションを落としてしまった状況でラスト1kmのストレートへ。
この時点ではまだ上がれると思ってあまり焦っていなかったが、BSのトレインがしっかり組まれてスピードが落ちなかったことや、自分のラインチョイスが良くなかったことで八方塞がりになってしまい、スプリントに参加できず流れ込みの14位。
早駆けして失敗しがちな私ですが、遅駆けで埋もれてもがけずに終わるスプリントは一番スッキリしなくて悔しい。
勝ったトリニティーのリーダージャージも、僅差で破れたBSの窪木さんも、チーム総出で勝者に相応しいレースをしているので、最後だけあわよくばという半端な気持ちでは勝てないなと思った。
とはいえ、レイモンドであれば今日のようなステージで単騎でも上手くやるだろうし、与えられたチャンスをものに出来ないあたりが自分のダメなところです。
少し凹む幕引きでしたが、今日は1日通してノーストレスでリラックスして走ることができたので、少し長くて刺激の強めな回復走として明日に向けて繋ぐことができた。
明日は山あり谷ありの飯田ステージ。
総合争いとしては最初の山場で、個人的にも頑張りたいステージです。
それではまた!
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このステージは通称イナベルグと呼ばれる短い激坂を8回登る126km。
登りのパンチ力はあるが、頂上から真っ直ぐ緩い下りが続き、遅れた選手も帰ってくるパターンが多く、展開次第で色んな選手にチャンスがあるコース。
ポイント賞のブルージャージを着て出走。
このコースは自分にとっても相性が良く得意なコースであるが、登りフィニッシュで総合争いにも小さなタイム差が影響する可能性があり、チームとしてはネイサンとベンジャをスプリントで良い位置でゴールさせるプラン。
レースは1周目で総合で既に遅れをとっている広島のカーター選手、トリニティーの選手2人が逃げを決めた。
かなり脚のある選手なのは分かっていたが、2人という不利な人数と、総合で遅れていることが集団を落ち着かせ、タイム差は4分を超えた。
カーター選手は総合で2分ちょいの遅れで、このまま行くと総合で脅威になるので、中盤から石橋選手にも牽引に加わってもらったが、位置取りの為だけに割り混んでくるチームらが集団をカオスにしてくれる影響もあり、タイム差が思うように縮まらないまま残り40kmで3分50秒という状況。
残り2周あたりから大喜選手やトレンガヌの選手と協力して自分も牽引に入り、最終周は1分50秒差で迎えた。
先頭はカーター選手単独となるが、例の如くペースはむしろ上がっているようだった。
脚を使ってから迎える最後のイナベルグは少し苦しかったが、気合いで乗り越えすぐに牽引再開。
ラスト5kmあたりからは逃げからドロップしたことを受けてトリニティーも集団を牽引し、キナンも最後に出てきたことでタイム差は急縮小。
もっと早く他のチームが協力してくれたらというのが本音だが、最後は18秒差で逃げきられ、集団のスプリントでネイサンが5位、ベンジャが6位でフィニッシュ。
自分は集団の後方26位でフィニッシュしたが、少しタイム差を取られてポイント賞もさらばしました。
今日はリーダーチームのマトリックスに終盤まで任せ過ぎてしまったし、ステージを狙うならもっと全チームがカーター選手の独走力を警戒すべきだった。
個人としては最後は脚がなくてやり切れなかったが、チームとしてはしっかり次のステージに駒を進められたのでヨシでしょう。
明日は美濃ステージ!
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小学校時代を過ごした土地でもあり、少し思い入れがあったりします。
そんな今日は起伏のある16.8kmの周回コースを6周する103km程のショートステージ。
少しタイトな登りと、テクニカルな下りもあり、自脚のあるスプリンター向けなコース。
レースがスタートすると、宣言通り?リーダーチームのトリニティーもアタックに参加してきたりと、荒れた展開。
一周目で4人の逃げに乗って決まりかけたが、これも吸収。
そこからは単独の飛び出しなどで決定打にならない動きが多かったが、トレンガヌのモンゴル人選手の逃げをきっかけにして4人が逃げを形成。
モンゴル人選手はタイランドでも総合2位、サウジツアーでも上位でゴールしている危険な選手。
絶対に逃げ切らせてはまずいので、チームからは石橋さんを牽引に加え、マトリックスらと協力してタイム差をコントロール。
終盤はリーダーチームがしっかりまとめてくれた事もあり、ラスト1周に入るところで逃げを吸収!
ここからは最後のKOMポイントに向けてチームで隊列を組んで、自分が先頭で牽引。
位置取りで前を引き始めたはずが、スイッチが入ってしまい、気がついたら全開😂
チームメイト以外皆んな千切れてしまえと思いながら踏んでいたが、山頂目前で脚が無くなり大喜にチェンジ🙏
この動きで集団の人数も30人程度に絞る事が出来たので、まぁ良かったと思う。
あとはお役御免と言うつもりだったが、平坦で飛び出したトレンガヌの選手が粘りを見せ、集団も勢いがなかったのでブリッジのアタック。
ラスト3kmで追いつく事が出来たが、後ろからマンセボ選手、ドリューモレ選手(キナン)、小石さんも合流して5人になった。
2018年の雨澤さんの勝利パターンを見ている私としては、このまま行く可能性もあるんじゃないかと思ったが、後ろのスプリンターで勝負したい他選手の影響で牽制に。
集団が後ろから来ているのを見て、少しでもアドバンテージのあるうちにとラスト400mあたりからアタック!
あとで映像を見返したら、この時既に集団は僕たちを捉えており、完全に早駆けしただけだった😂
しかしコーナーを攻めたお陰で後ろとギャップが出来て、先行逃げ切りの夢へ!
とは言ったものの、コーナー立ち上がってから300mのストレートは長過ぎた。
後ろからマトリックスのゲオルギウス選手が飛んでくるのが見えて、やばい!ギリギリだ〜と思いながらハンドル投げ。
ちょうどゴールラインを割る瞬間にタイヤ差で差されて2位。
勝ちが目前に見えていて、本当に僅かな差だったので悔しいが、今日は自分が勝つためのレース運びをしていなかったので、沢山脚も使って臨んだスプリント。
個人的には上出来すぎる結果だろう。
チームオーダーとしてはベンジャがスプリントする予定であったが、彼も3位に入って力を示した。
この日の結果で自分は総合2位に上がり、ポイント賞では首位に⤴️
チームオーダーがあるので、最後までこのジャージを守るのは難しいと思うけど、明日のステージはブルージャージを楽しみたい。
それではまた!
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初日の堺ステージは2.6kmの個人タイムトライアル。
4年ぶりの開催となったこのステージですが、2017年から8位、18年は5位、そして前回大会は念願の優勝。
過去3大会で少なくとも日本人トップは譲った事がない得意なステージで、今年も絶対に勝ちたいと思っていたステージでした。
(📷サイクルスポーツ)
少しの緊張の中、エアロフォームを取りながらロケットスタート。
脚の感触は悪くなかったが、今回のTTではコーナーがとにかく上手くこなせなかった。
ライン取り、ブレーキング共に過去1失敗したように思う。
最後まで諦めずにスプリントしてハンドル投げでフィニッシュしたが、この時点でトリニティーの選手に次ぐ2番時計。
最終的に同じくトリニティーのルーク選手に更新されて、3位で堺ステージを終えました。
悪い結果ではないものの、やはり勝ちたかったし、過去の自分のタイムに及ばなかったのも悔しい!
今日は負けてしまったが、明日からはロードレース。
チームとして最善のサポートができるように切り替えて頑張りたい。
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昨日から来ているチームもありましたが、私は今日のお昼頃の飛行機で現地入り。
(久々の国内線)
祖父の具合が良くないこともあり、東京の実家を経由してから羽田を出発。
気がかりではありますが、良い報告ができるように頑張るつもりです。
到着してからは、調整で短めのライドを行い刺激入れ。
久々に乗ったレースバイクは何だか速く感じて楽しい(気持ちの問題もあるか)
(ミーティング)
ディフェンディングチャンピオンチームとして臨む今年のTOJは、4年ぶりの8日間開催で1クラス。
ライバルチームを見ても、強敵が沢山いて熱いレースになりそうです。
明日の初日、堺ステージは2.6kmのタイムトライアルで、個人的に唯一自分の為に走れるステージ。
前回大会(2019年)優勝することができた得意なコースでもあるので、実のところ緊張しています。
とはいえ、TTは自分の力を出し切るのみなので、負けたらその時は相手が強かったまで。
今年もチャレンジャーとして楽しんで走りたい。
8日間長いですが応援よろしくお願いします!
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最近はトレーニング期間として集中して乗り込みが出来て、調子も良い感じな私です。
嬉しいことに、ご近所に住むチームメイトの増田さんがようやく怪我から復帰して、一緒に練習出来るようになったのも刺激になっています。
かなり長い期間乗れなかった反動か、今は日本一自転車乗ってるんじゃないかと思うほど乗り込んでいる増田さん。
今のところ僕が牽き回せておりますが、会う度にパワーアップしているので、牽き回されるのも時間の問題かも知れません💦
さて、そんな今日ですが、沼津にある富士エアロパフォーマンスセンターにて、風洞実験を行いました。
小石選手、大喜選手が先にテストしていたので、自分の番まで時間があり、暇つぶしに富士アザミラインを登ってきました。
(登頂すると貰える椎茸茶)
下は暑かったが、5合目の2000m地点は6℃で霧も出て寒かった。
ついでと言うより富士山登りに来たんじゃないかと言う満足感を得て、一仕事終えた感出しながら帰還(笑)
肝心の風洞実験は、TTに絞って実験しました。
機材面で言うと、選手によってエアロヘルメットのタイプがロングテールとショートテールで数値の良し悪しが違い、興味深かったです。
それ以外には、バイクのポジションではなく身体の形を色々変えて実験。
実走で感じていた感覚と概ね一致するデータでしたが、ワット数の差として明確に知ることができて収穫の多いテストでした。
FTPの絶対値が決して高くはない自分は、如何にロスなく走るかが課題。
こうした測定をしていると、なんだかガチってる感が出ますが、一般の方も興味があれば気軽に出来るので、大袈裟に考えずにやってみると面白いと思います。
プチ遠征な1日でしたが、充実した時間を過ごせてモチベーションも上がりました。
それではまた
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まずはサイクルモードについて、行きますと事前に告知しておきながら、直前になって欠席となってしまい申し訳ありませんでした。
帰国後の体調不良の後、一度は良くなったと思っていたのですが、また熱が出たりと長引いてしまい、前日の時点でもかなり鼻声で、チームからも休むように指示が出ました。
会場で皆様にお会いするのを楽しみにしておりましたが、こんなご時世ですし、万一のことを考えると致し方ありません。
関係者の方々にはご迷惑をおかけしましたが、2日目も代わりに入ってくれた大喜に感謝です。
そんなこんなで、タイランドを終えてから10日以上ほとんど練習をすることが出来なかったのですが、昨日からようやくトレーニング強度で外を走れるようになりました。
今日目が覚めると、まさかの筋肉痛。
自転車に乗って筋肉痛になるなんて事、競技を始めて久しく味わった記憶がない。
長い間サボると、新鮮な気持ちで自転車に乗れますね😂
今は少しコンディションを落としていますが、マッスルメモリーに刻まれたパフォーマンスは数週間で簡単に失われるものではないので、そこまで焦る必要はない。はず
今後のスケジュールはまだ確定ではないので何ともいえませんが、今はTOJに一番のパフォーマンスが持ってこられるように準備したい。
(市貝町芝ざくら公園)
日本も春らしい景色が見えて自転車日和な季節ですね。
それではまた
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タイから帰国してからというもの、暑さやレースの疲労、食事などの影響か、ずっとお腹を壊しながら熱を出して寝込んでいた私。
今月はレースの予定がないので、どのみち今週はレストウィークにするつもりでしたが、ベッドの上で寝たきりというのは自分の思い描いていたオフではなかった(涙)
毎日40度前後の気候の中200km近く走っていると、当然とてつもない水とエネルギーを必要としますが、1日に代謝できるキャパを超えて内臓にダメージを負っていたのかもしれません。
その辺りの強さはどうやって鍛えるのか難しいところですが、弱いなりに食べ物を気をつけたり、しっかりケアすることを心がけたい。
とはいえ、これを機にしっかり休めたので、今は体調も良くなってきました。
ぼちぼち軽いサイクリングから再開しようと思う。
さて、本題に入りますが、今週末の4/15~16日は東京ビックサイトにてサイクルモードが行われます。
私は16日(日)に、ウエアスポンサーのSantic様とイベント盛りだくさんな予定です。
11:30〜トークショー
12:00〜サイン会
12:20〜お楽しみプレゼント・じゃんけん大会
午後の部
14:00〜トークショー
14:30〜サイン会
14:50〜お楽しみプレゼント・じゃんけん大会
また、15:30から数名限定ではあるものの、パーソナルライディングレクチャー(各10分)を行います。
土曜日は同じようなスケジュールで山本大喜選手が参加予定。
会場にお越し予定の皆様、お会いするのを楽しみにしております。
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この日も殆ど登りがないことから、総合逆転は難しいのも事実。
しかしトライしない理由もないと言うことで、僅かな丘でチーム皆でアタックし厳しい展開を作れるか試すプラン。
もしそれが成功しなければ、早めにレイモンドのスプリントと小石さんの総合3位をキープするために走る。
いざスタートすると、早い段階で総合に関係しない6人の逃げが形成され、リーダーチームが蓋をする形でイージーな展開になってしまった。
それでも僅かな隙間を縫ってベンジャを筆頭に攻撃開始!
キレのある攻撃で一瞬バラけたものの、やはり登りが短過ぎて十分なギャップとダメージは与えられなかった。
少し粘って自分もペースアップを図ったが、結局このプランは失敗に終わった。
その後はネイサンを集団コントロールに出し、2分程度のギャップに留めて進んだ。
終盤まで逃げのペースは非常にゆっくりで、集団がタイム差調節しないと追いついてしまいそうだったので、早すぎる吸収を嫌ったプロトンは一旦追走をやめてスローダウンしたが、次の瞬間逃げ集団が本気を出して4分近くまで拡大。
捕まるリスクを顧みず、油断を誘った上手い駆け引きだった。
ラスト50kmを切ってから自分も集団牽引に加わったが、あえてペースを上げずに走っていたであろう逃げ集団もフレッシュで、なかなかタイム差が縮まらなかった。
セントジョージの選手とネイサンの3人で回る時間がしばらく続き、全開に近い強度で追いかけっこ。
かなりキツかったが、タイム差は着実に縮まり、ラスト20kmからは他チームの協力も得られたことで、脚も回復。
ラスト10kmで逃げを全て捕まえ、暫くペースを維持した後集団の後ろに下がってレイモンドに託した。
最後は鋭い伸びを見せたレイモンドが勝ちそうなところで、前の選手が斜行しフェンスに追いやられて3位。
優勝した選手は審議の末降格となったため2位に繰り上がったが、本来であれば勝てたことに悔しさを隠せなかった。
チームとしては、ステージトップ3が4回と、小石さんの総合3位で幕を閉じた。
初日の大きな逃げに小石さん以外が乗れなかったのは反省点だったが、エースを絞ってチーム一丸となり戦ったのは良い経験になった。
日本人がポイントを取れたことも個人的には嬉しいことでした。
勿論個人として成績を残せなかったことは悔やまれるし、僅かな差で逃したチャンスもあった。
総合成績も、第4ステージの集団スプリントで落車の影響もあって集団が割れたものの、救済措置が適応されずに、総合2位になった選手から6秒差を取られてしまったことが結果的に勝敗を分けた。
パーフェクトではなかったかもしれないけれど、チームの強さを確かな手応えと共に感じた6日間でもありました。
この6日間で走った距離は1113km。
毎日40度を超える気温の中、びしょ濡れで走ったので、暫くはサドルに跨りたくない😂
次のレースまで暫く開く予定なので、少し休んでから再スタートします。
日本から配信などで応援してくださった方、ブログを追って応援してくださった皆様、ありがとうございました!
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いつもより体が重い朝を迎えつつもスタート会場へ。
プレゼンテーションで指ハートのポーズをさせられるも、何のハンドサインか分からず困惑する一行。
(N:What is this? R:Maybe pey the money😅)
レースはアタック合戦の末に8人ほどの逃げが決まりかけるが、47km地点にある中間スプリントでボーナスタイムを取りたいチームが引き戻し、総合争いで秒差の争いをするメンバーがチーム総出でスプリント。
スプリンターではない小石さんのために、ここは自分が潰さなければならない局面だったが、2秒差で総合3位のトレンガヌの選手に先頭通過を許してしまい、3秒を取られ逆転されてしまった。
その後3人の逃げを行かせて集団は落ち着き、最後は集団スプリントと思われたが、1人粘った韓国ナショナルの選手が逃げ切り、レイモンドが集団の4番手の5位でフィニッシュした。
今日は個人的には身体が動かず、レース内容も反省点ばかりだった。
ここまでコンディション自体は調子良く来ていたが、連日踏んだツケが来てしまったと思う。
とはいえ明日が最終日。
最後まで絞り出して最良の結果に繋げたい。
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前半80kmくらいは少し起伏があり、今日も激しいアタックが予想された。
昨日、一昨日とかなり疲労したので、今日は休んでて良いとも言われたが、状況に応じてヘルプに入ろうと思いスタート。
チームプランとしては今日もレイモンドスプリントor総合に関係ないメンバーでの逃げ切りステージ優勝狙い。
いざレースがスタートすると、ステージ狙いのアタックだけでなく、総合上位勢のアタックも連発し、小石さんもかなり積極的に動いてリーダー自ら動く場面もあった。
大喜やネイサンの乗った逃げが決まりかけたが、80km過ぎた後の下りで振り出しに戻った。
そのカウンターで6人ほどが飛び出したので、自分がチェックに入ると、この逃げが決まってしまった。
今日は休むはずが、逃げに乗ってハードな1日になること間違いなし。
しかしここには総合12位で2分半遅れの韓国人選手が乗っていたため、彼と一緒には逃げ切りたくない状況。
自分はローテーションに入っても少しペースを落とすくらいの気持ちで回った。
ワンチャン総合逆転がある韓国ナショナルの選手は積極的に先頭を牽いており、ペースを落とそうとする自分をものともせずタイム差を広げ、最大で3分40秒ほど開いた。
残り50kmを過ぎて、自分もローテーションをスキップしたりしていると、逃げグループの協調体制も崩れて、タイム差が縮まってきた。
そして残り25kmを切ったあたりで、何度か逃げが分断するシーンもあり、みんなの疲弊を確認してアタック。
タイチャンピョンと、インドネシアチャンピョンの3人になり、総合で脅威の韓国選手を置いていくことに成功。
ここまでタイム差を開けないように走ってきたが、ここからは自分が勝つために逃げきるべく踏む。
3人なので長めに牽いていたが、2人は1秒で交代の合図を出しやがるので、全然休めない😂
かといって千切ろうとしてもど直線の平坦で振り切ることはできず、自分も短めに牽いて脚を温存。
しかし集団もスプリントに向けて一気にペースアップし、際どいタイム差。
ラスト2kmでローテが回らなくなったのでアタックしたが、今度も振り切れず、迫り来る集団を前に牽制状態に。
こうなる事は予想していたけれど、牽けばスプリントで負けるし、全開で踏まなければ逃げ切れないだろうと言う2択を迫られ、躊躇してる間にラスト500mほどでスプリントする集団に飲み込まれて終わった。
200km走って逃げ続けた最後の結末としては悲しいものがあるが、ロードレースの難しさを痛感した1日だった。
チームとしてはレイモンドがステージ3位。
結局今日も限界近くまで追い込んでしまったが、後2日脚が動くことを願う。
それではまた
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象と戯れられるスタート地点
距離もニュートラルを除いて195kmと、かなりタフなステージ。
チームとしては小石さんの総合優勝の為に、ライバルを登りで払い落とすべく攻撃を仕掛けるプラン。
登りに強いネイサン、ベンジャ、大喜を温存しつつ、自分とレイモンドは展開次第で集団コントロールに入る役目。
レースは総合で12分以上遅れている9人の逃げを容認し、リーダーチームのロージャイがコントロールして進む。
しかし逃げメンバーが多かったこともあり、残り100kmあたりでタイム差が11分に達したので、ここから自分とレイモンドが牽引に加わった。
タイム差を9分くらいに戻したあたりで、横風をモロに食らう区間が現れ、謀らずも横風攻撃みたいになってしまうシーンも。
この動きでタイム差は一度縮まったが、他チームにダメージを与えてしまった為か、牽くのがうちだけになってしまった。
ここからはペースを落としてレイモンドと2人で牽いていたが、135km地点の山岳ポイントで他チームから余計なペースアップを受けてレイモンドが脱落。
結局あとが続かず集団は完全に止まり、誰も牽く人がいないので仕方なくまた牽引を再開。
途中でロージャイの助け舟が入ったりもしたが、多くの時間を1人でコントロールして、タイム差の拡大だけは阻止。
登り口まで10kmを切って他のチームがやる気を出してきたので、やっと自分はお役御免。
そこからはチームに託してゆっくりフィニッシュ。
チームはプラン通り登りで攻撃を仕掛け、小石さんが総合リーダーを振り切って飛び出したものの、マイペース走法を守ったロージャイに最後は纏められてしまった。
しかし素晴らしいトライの末、多くのライバルを振り落として総合2位に戻った。
リーダージャージは奪えなかったが、あと3日出来ることをチャレンジしたい
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昨日のステージで18人と12分という大差がつき、総合争いとステージ争いが複雑に絡むレースに。
チームとしては、総合に関係ないメンバーと逃げてステージ優勝を狙うも良し、スプリントでレイモンドで狙うも良しという感じだが、まずは小石さんの総合成績を落とさないことが最優先。
18人のナンバーリストをステムに貼り付け、誰を行かせてはいけないかチェックしながら走る。
昨日の事もあり、レースは逃げに対して警戒心が強く、中々容認されない。
積極的に逃げたい選手と、チェックには行くがナンバーの確認が取れるまで協力したくない選手(自分もそう)が入り混じって、決定打になりにくかったのだろう。
個人的には総合に関係ないメンバーと逃げて自分のチャンスを物にしたい気持ちもあり、かなりの回数動いてみたが、結局最後に決まった逃げには乗り遅れた。
メンバーはセントジョージが2人含む5人であったが、総合には関係なく、リーダーチームのロージャイがそこそこのペースを保ってコントロール。
レースも後半に差し掛かり、おそらく捕まえる気がないであろうリーダーチームに代わって、ステージを狙いたいチーム同士で協力して牽引することになった。
うちからも1人牽引に加わることになったが、みんな明日に温存したいというので、結局自分が牽引に加わることになった。
最初のうちはトレンガヌらと快調にローテーションを回していて、逃げグループも崩壊し千切れた2人を吸収。
残りのメンバーも時間の問題かと思っていたが、最後の1人がとても強く、3分半くらいから縮まらない。
さらに残り20kmを切ってから一緒に回っていた選手たちがいなくなり、自分1人になってしまった。
最終盤は大喜とベンジャ、他チームも加勢してくれたが、正直捉えるのは絶望的な距離になってしまい、諦めムード。
自分も熱中症気味で虫の息になり、オールアウトしない程度にタイム差をキープするのが精一杯だった。
結局レイモンドが2位集団でスプリントして3位、小石さんが無事に同タイムでフィニッシュした。
今日2位でフィニッシュしたのが総合3位の選手だった為、ボーナスタイムで小石さんが総合成績を3位に落としてしまったが、明日の登りでスプリンターを振り切れるかどうかが試される。
今日はとても疲れたので回復させて明日に備えたい。
それではまた
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初日の今日は真っ平らの120kmで、普通ならスプリンター向きのステージ。
チームプランとしては、スプリントになった場合レイモンドをエースに、有力な逃げには小石さんか大喜が乗っていくプラン。
自分はレイモンドの発射台として集団待機という役目で、逃げには乗らないようにという指示。
いざレースがスタートすると、アタック合戦が始まるが、広い道で直線的なフラットコースでは中々決まらない。
序盤は大喜が対応していたものの、途中から誰も前にいなかったので、自分もチームが乗っていない動きには集団をつなげるイメージで対応する。
20kmほど撃ち合いが続き、少し自分も疲労してきたのでポジションを下げてしまったタイミングで、数人ずつの飛び出しが合流する形で大人数の逃げがギャップを作った。
チームからは小石さんが乗ってくれたが、20人近いグループに1人だけというのは他チームと比較しても良い状況とは言えなかった。
正直人数が多すぎてすぐに集団が繋がるだろうと思っていた油断もあり、自分から動く選択を取れなかったが、結局これが今日の、というかこのステージレースの分岐点になった。
チームメイトとも話し合ったが、総合を狙える小石さんが乗ったから僕たちはステイということになった。
しかし集団を積極的に牽くチームがなかった為、タイム差は最後まで開き続け、最終的に12分というグルペットのようなメイングループでフィニッシュにたどり着いた。
先頭集団では小石さんが孤軍奮闘してくれて、1人の逃げ切りを許してしまったものの、追走集団から最後に抜け出して2位でフィニッシュ。
総合でも2位につけて良いスタートを切りました。
ただ、チームとしては小石さんに丸投げしてしまう形になり、作戦の幅がなくなってしまったのは吉と出るか凶と出るか・・・
個人的には歯痒い1日でしたが、気持ちを切り替えて明日からも頑張りたい。
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明日から始まるツアー・オブ・タイランドのため、タイのカンチャナブリに来ています。
(バンコクの空港)
前回タイに来たのは2015年のアジア選手権で、当時19歳。
もう8年も昔の事という事実に驚愕です。
ともあれ、このレースに参戦するのは初めて。
全6ステージで1036km走ります。
第3ステージの最後にキツめの登りがあるようですが、平坦ステージが多めのタイランド。
1番の懸念は暑さ。
今日は1時間ちょいのライドに出掛けましたが、42℃に達する酷暑で、ボトルは2本とも空に。
補給を怠れば熱中症でリタイヤしそうなので、オーバーヒートしないように注意して走りたい。
ともあれ、今回の参戦チームはコンチネンタルチームのみで、優勝を持ち帰らねばならないレース。
明日からチームみんなで頑張ります!
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開催場所はお馴染みの清原工業団地ですが、自分が走っていた時代(2019年まで)のコースとはだいぶ印象も変わり、900mのストレートをUターンで往復する1.8kmコース✖️25周の45km。
直線が長く、単調なコースであるが故、スプリントのタイミングや展開による分断など、難しいレースになる。
今日もチームとしては「積極的な走り」を心がけ、その上で優勝を目指していく。
度重なるアタックで「ベストアグレッシブライダー」として特別表彰された大喜を筆頭に、自分も何度かアタックしたり、集団を絞り込もうとペースアップしてみたりするも、コースが単調すぎて決定打にならない。
結局一度も集団から10秒以上開くような逃げは出来ずに最終局面を迎えた。
最終周にもアタックを仕掛けた大喜の動きはヴィクトワールやブリッツェンによって纏められ、武山と大仲くんに守って貰いながら最終コーナを3番手でクリア。
ここから約400mのストレートであるが、先頭の選手がペースダウンしてきたので、後方のスプリントに埋もれることを恐れてスプリント開始!
冷静に考えれば、どう考えてもタイミングが早すぎた。
脚がなくなってからはエアロフォームで耐えて、残り100mを切って誰も横に並んでいない、行けるか?
しかし残り50mを切ったところで4人同時に捲られる⤵️
おわたー
優勝はVC FUKUOKAの渡邊選手。
自分は昨日初めて一緒に走った選手で、去年から有望な選手と名前は聞いていましたが、素晴らしい走りでした。
それに比べて自分のダサいこと⤵️
いやー悔しい。
せめてロードかクリテどっちかは勝ちたかったな。
でも、2日間全力で脚を使いながら良い刺激になりました。
結果は満足のいくものではありませんが、コンディションの良さを確認することは出来たと思うので、悲観せずに次戦に向かいたい。
次の予定は追って発表いたします。
最後に、雨と寒さで過酷なコンディションでしたが、2日間応援してくださったファンの皆様、また、レースに携わってくださった全ての方々に感謝申し上げます。
ありがとうございました!
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結果から言うと2位。
スタートからコンディションの良さを感じて、積極的なレースを作っていこうと攻めましたが、優勝したヴィクトワール広島カーター選手が、予想を上回る強さで押し切られた感じ。
悔しい結果でしたが、雨で過酷なコンディションの中、楽しいレースでした。
©️JCL TEAM UKYO
我々のレースプランとしては、今後のUCIレースに向けた力試しのような意味合いもあり、エース・アシストを決めずに、各々が自分の勝ちパターンを見つけて、互いを利用し合いながら勝ちを狙う。
個人的にはスプリントの展開でも勝機はあると思っていたが、雨で寒いレースになるので、なるべくハードな展開にして心身ともに熱いレースにしたかった。
そんなわけでスタートから多くのアタックに反応して、有力な逃げに乗ろうとチャレンジ。
40kmほど過ぎたところで、ブリッツェン阿部選手のアタックに合流して、やがて3人の逃げとなった。
©️JCL TEAM UKYO
しかしヴィクトワール広島のベンジャミン選手らが集団を牽引して、2周ちょっと逃げたのち捕まってしまう。
カウンターで今度は大喜含む4人の逃げが決まる。
メンバーはヴィクトワールのカーター選手、ブリッツェンの本多選手、レバンテの床井選手。
既にレースも前半戦を終えようとしていたが、集団は完全にペースを緩め、この逃げが容認された。
かなりペースが落ちて脚もフレッシュに戻ったが、逆に寒くなってきたのでアタックしたくなってきたが、VC FUKUOKAとキナン、スパークル大分らが集団を牽引し始め、じわじわタイム差を詰めていく。
逃げの4人に対して、集団の方が終盤にかけて勢いがあり、このまま行くとスプリントに持ち込まれるか?という雰囲気の中、ラスト2周を切ってから先頭の逃げ集団からカーター選手が飛び出し、大喜、本多選手が遅れて追う状況に。
誤算だったの大喜が遅れてしまったことと、カーター選手のペースアップ。
どれだけ脚を温存しながらここまで逃げて来たのかと言うレベル。
目視できる20秒近くまで詰めていたタイム差は、ラストラップで35秒に拡大。
ただ、先頭が単独になった時点で、ヴィクトワール以外の全チームに追走する義務が生じるので、数を揃えるチームの協力があれば捕まるかもしれないと考えたが、ここへ来て集団のペースが落ちたので、同調する選手を誘いながらアタック。
しかし単独になってしまい、前で追走していた大喜と本多選手をパスするもまた1人に。
フィニッシュまで約6kmのタイミングで、前を走るカーター選手の姿が遠くに見えたが、全く縮まっていない距離感に負けを確信⤵️
逆に赤い列車率いる集団が微妙な距離感で追走してきて、「ゴール目前で集団に呑まれて着外」という最悪のシナリオだけは避けたいので、集団に戻ってスプリントに切り替えるべきか悩んだが、自分の脚を信じて踏み切ることに。
最後はスプリントする集団が迫ってきてギリギリの2位となった。
今日は自分の勝ちパターンを手繰り寄せることができなかったが、今回の展開の中で、ベストは尽くすことができたと思う。
レースデータも悪くなかったが、優勝したカーター選手が強かったと言う感想。
(3位の渡邊選手をはじめ、VC福岡がチームとして強かったのも印象的でした)
雨で寒い中でしたが、沢山の声援をいただき嬉しかったです!
明日は更に悪天候が予想されますが、リベンジ優勝目指して頑張ります!
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前回のレース(ツアー・オブ・オマーン)から1ヶ月以上たち、暫くトレーニングのみの毎日でしたが、それはそれで平和に楽しく過ごしていた私です。
(日光中禅寺湖)
(きのこ山)
徐々に春の空気に変わってトレーニングも捗りますが、今週末は急に冷え込む様子。
そんな今週末ですが、JCLの開幕2連戦「真岡芳賀ロードレース」と「宇都宮クリテリウム」にオープン参加することになりました。
我々JCL TEAM UKYOはリーグの加盟チームでないため、リーグ独自のポイントなどは付きませんが、選手としてレースに出場できることはモチベーション的にも大変嬉しいところです。
また、現在宇都宮住みの私としては、ホームレースのような感覚で楽しみです。
土日ともに天気が心配されるところですが、今後のレースに向けて安全第一且つ、良いイメージで弾みを付けられるように、優勝目指して頑張ります!
それではまた
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