ツールド九州第3ステージ大分
早いものでツールド九州も最終日。
今日の大分ステージは大きな山がないものの、小刻みにあるアップダウンが続き、それまでのステージとはまた違ったキツさのあるコース。
チームとしては、ベンジャの山岳賞と総合順位のジャンプアップ、それに付随するステージ優勝を目標に臨む。
レースはオートポリスのサーキットを3周してから長い下りを経て最初のKOMに向かう。
サーキット2周目の9km地点ではボーナスタイムをかけたスプリントが繰り広げられ、ベンジャの総合アップの為に狙っていたが失敗。
その後の下りは雨の影響もあり濡れていて、予想以上にデンジャラス。
ここで総合3位で山岳賞2点差に付けていたEF NIPPOの留目選手が落車してリタイアとなってしまった。
今回はライバルチームであったが残念な出来事でした。
そんなアクシデントもあり、下りでは分断が起きており、20名ほどが先行する展開に。
しかも総合で主要なメンバーがほぼ前に行ってしまったことで、置いて行かれたメイン集団はペースダウン。
一気に差が開き、2回目の山岳ポイントまでに2分50秒くらいまで拡大。
チームとしてはベンジャと武山が乗っており、僕らが集団で出来ることもなく、レース終了かなって頭をよぎりましたが、前に乗せられなかったトレンガヌが牽引を開始。
途中からエースであるモンゴルチャンピョンのセインベヤール選手が自ら牽き始めて、そのペースが速いのなんの。
ランカウイを総合16位で完走してアジア大会で銅メダルを取った翌日に九州に来るクレイジーな体力…
たった1人の牽引で20人弱のグループと差を詰め、先頭でも3名がアタックして統率が取れていない事もあり、日田の周回コースに着いた頃に集団はドッキング。
先頭では広島のダイボール、キナンのカバニャ、ARAの選手と強力なオーストリアトリオが2分差で逃げており、総合でも危険なメンバーだった事もあり、アスタナだけではコントロールしきれないと判断。
チームからは武山に牽引に加わってもらい、最終ラップで40秒程まで縮めて来た。
しかしアシスト勢が疲弊して来た事を見計らったライバルチームが登りでアタックしてきたりと、インターバルがかかって差が上手く詰まらなくなってきた。
フィニッシュまで約2km、最後の登りストレートで前に逃げが見えたので、自分も全力で牽引!
しかし後ろが中切れしており宙ぶらりんになったので待っていると、シマノ中井選手がキレ良くアタック!
脚も残っていたのでついて行きたいところだったが、ベンジャを引き連れないと意味がないので、登りでカチ上げせずに、登り切りから下りを全力で牽いた。
ラスト500mの最終コーナーで中井選手を捉えたところで離脱して、自分は集団の最後尾でフィニッシュ。
しかし逃げの3人には8秒届かず、ベンジャは集団2番手の5位でフィニッシュ。
もし捕まえられていたらステージ2位で総合も3位まで上げられたと考えると、もっと早くから自分も牽引に加わるべきだったんじゃないかと反省。
たらればでどうなっていたかは分からないけど。
今日は増田さんが中盤にメカトラで遅れてしまい、ネイサンも終盤にトラブルで一時遅れたりと、チームとしてアンラッキーな事も続いてしまったのが勿体なかった。
しかし今日は武山くんが強くて、MVPをあげたいところ。
結果として、留目選手のリタイアで繰り上げになり、ベンジャは総合4位、自分は総合19位でツールド九州を終えた。
チーム総合も2位で、もう少しで1位も狙えたのかなと反省もあるが、全体通して自分はTOJ熊野全日本あたりのコンディションからは大きく下げてしまったなと感じる。
それまでのトレーニングでは全く不調を感じていなかったので、急とは言えせっかく選んでもらった大事なチャンスを逃してしまった事が悔しい限り。
何より、4日間通して本当に素晴らしいレースで、初開催とは思えないほどの観客とレースの盛り上がり、日本では難しいと言われた長距離のラインレースで、かなり攻めたハードなコースも1クラスに相応しい難易度で、今後もずっと続いて欲しいと切に願います。
またリベンジしたいので!
さて、そんな刺激的な九州遠征も名残惜しいながら今日のフライトで既に帰路。
今日は遅いので羽田に1泊してから宇都宮に帰ります。
それではまた!
- 2023.10.09 Monday
- レース
- 20:16
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- by 岡 篤志